藤島 洋子 代表（アート ライフ ヨガ)のインタビュー

より豊かな人生を送っていただけるために

3歳から高校生までクラシックバレエを続けてきました。大学はお茶の水女子大学舞踊教育学科へ。そこではクラシック以外のダンス、日本舞踊はもちろんのこと、各国の様々な民族舞踊を学ぶことができました。ここまでは本当に、ただただダンスが好きで選んだ人生でしたね（笑）。2001年からソロ活動を始め、群舞、ソロの振り付けをおこなう他、自らもダンサーとしてステージに上がってきました。その後、結婚・出産を経て、ダンスを再開しようと思ったのですが、そこまで体調が戻らないのです。悩んだ末に差した光がヨガでした。
ダンスは自分の中のエネルギーをどんどん出していく感じですよね。それに対してヨガは、マイナスになっている自分の体力と気力をゼロにまで持っていけるようなイメージ。何より、マット1枚あれば、誰でもどこでもできるのを魅力に感じたのです。ここが私の極端なところなんですけども（笑）、ヨガを習い始めてすぐ、資格を取得すべく学校に通い始めました。一般的なヨガスタジオでは、1人の先生が多人数に指導するものですから、深いところまで教えてもらうわけにはいきません。私はダンサーですから、細かな所作まで気になってしまうタイプで、学校に行けばそれが叶うと考えたのです。
資格取得後、再び教える立場となりました。私が通った学校は、「ヨガを深めようとするならば教えなさい」という主義でした。確かにそうで、だからこそ日々学びのなかにいれるのでしょう。
心の中にあるものを表現するのがダンスです。ヨガの場合は、表現するとまではいかないにしても、心の中にあるものをつないで体を整えていくものです。その営みは、アートにもつながります。絵を描いたり、音楽を作ったり。それと同じようにヨガがみなさんの生活を彩り、より豊かなものなっていくよう、一緒に楽しんでいきましょう。

ヨガを生活の一部に

当初、子供の幼稚園で一緒だったママさん向けに始めたこともあり、生徒さんはご近所にお住いの同世代の女性が多いですね。コロナ禍以前は地域のケアプラザでシルバー世代の方々にもお教えしていました。そちらは今はお休みになっているものですから、そこで教えていた方々もお見えになっています。
みなさん、最初の目的としては、ダイエットや「体を動かしたい」と言ったことが多いのですが、やがて慣れてくると、普段の生活をより豊かなものにしてくれるものとしてヨガを取り入れてくださるようになっていきます。ヨガが生活の一部になっていかれるんですね。

ご自分のペースでのびのび楽しんでいただきたい

怪我をしないように、ということを第一に心がけています。日本人ってすごく真面目なんですよね。私もそうですけど、やっぱり頑張っちゃうんです。ともすれば無理をしがちで、そこから怪我につながったりするものですから、やり過ぎてしまわないようにお声がけをしています。
初めはみなさん、周りを気にされます。型が他の方と違っていないか、気になってしまうんですね。ここでは、型があってなくても、「方向性が一緒であればいいんですよ」とお伝えしています。例えば足に手をつけるのも、届かないとダメってことではないんです。その方向に体が向いていれば大丈夫。危ない体勢になっていればご指摘しますけども、そうでなければ、型があっていなくても方向性が一緒であれば問題はありません。形通りできないからご自分を責めがちなんですけども、恥じる必要は何もなくて、むしろ、できない自分を楽しめるマインドで臨んでいただきたいですね。

ご要望に合わせた柔軟なクラス対応

コロナ禍でこちらのクラスも、外部のクラスもまったく活動できない状態を経験し、ズームクラスを始めました。遠方にお住いの方もいらっしゃいますし、外出に不安を感じておられる方に重宝いただいています。不定期の開催になりますが、ご要望にできる限り応えていきたいですね。

現在は初心者向けのハタヨガクラスと、アドバンスクラスの2つのクラスがありますが、これに骨盤底筋運動のクラスを設けていきたいと考えています。骨盤底筋運動は、コロナ禍のなかで学んだものです。出産を経験した女性は、特に骨盤底筋にダメージを負っています。私自身、年齢が上がるに従って内臓が下がってきているような感覚があったのです。生活の質を維持し、ずっと動ける体でいるには骨盤底筋は本当に大切ですから、気軽に学べ、毎日の生活に取り入れていただけるような取り組みを考えています。

地域の皆さんへメッセージ

みなさんのご要望に合わせて対応しています。個人レッスンをご希望の方にはそのように配慮しますし、「ダンスを習いたい」という方にも柔軟に対応しています。ですから、ご希望があればなんでもおっしゃってください。小さなお子さんがおられるママさんをはじめ、こうしたお教室に通うことにハードルを感じておられる方は少なくないと思います。気軽に使える、隠れ家的なヨガ教室と思っていますので、思い立ったときに気軽にご連絡ください。

※上記記事は2022年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。