深谷 和彦 副店長(クラウドヘアー)のインタビュー

クラウドヘアー 深谷 和彦 副店長

クラウドヘアー 深谷 和彦 副店長 KAZUHIKO FUKAYA

美容師を志されたきっかけについて教えてください。

実は美容師になるまで紆余曲折がありました。高校卒業時は、職業選びにこだわりがなく派遣会社に就職し、発光ダイオードや携帯電話向けICチップの製造に携わっていました。普通高校を卒業しましたので特別な職能や資格はなく、会社に命じられるまま客先に勤務していました。ただ派遣会社を選択したことには理由がありました。父が糖尿病を患い普通に勤務することが難しくなったため、家計を支える必要がありました。派遣会社では、働いた分お給料がいただけます。幸い手先が器用で、仕事の技能が上がり主任に選ばれることもありました。しかしその先のキャリアプランが描けないのです。そして父が亡くなったとき、自分の将来を本格的に見つめ直すきっかけがありました。父の死後精神的に不安定になったとき、事故で入院して考える時間がたっぷりできたのです。天井を見つめながら、さまざまなことが浮んでは消えました。そしてこの先母を支えていくことを考えますと、やはりキャリアプランがしっかり築ける職業選びをすべきだと思うようになりました。理容師である母の知り合いに美容関係の方がいらして、お話をお聞きすることにしました。そして接客業務があり、自身の技能を磨くことができ、経営に携わることもできる…複合的な能力を習得できる美容業界に進むことを決めました。思い立ったら吉日。派遣会社にすぐ事情をお伝えして退職し、美容の専門学校に入学しました。24歳の頃です。
美容の専門学校に進学する人は若い方が多いのですが、一方で異業種から参入してきた方もいて面白かったです。自分もそうでしたが、みなさん「背水の陣」で臨みますから、意気込みが違います。自分より年齢が高い方もいらして刺激になりました。
専門学校で2年学んだ後、すぐにこちらで修業させていただいたのですが、オーナーの理念に感銘を受けてそのまま就職しました。今年で8年目です。迷うこともありましたが、オーナーならびにスタッフの支えがありここまで来ることができました。

『美容室Cloud Hair』さんの名前の由来、お店のコンセプト、セールスポイントをお聞かせください。

「cloud」は雲です。形をそのときの天候に応じて自由に変えながら空に浮かんでいます。わたしたちも、時代の要請や状況に応じ臨機応変に対処できる「変幻自在さ」を持ちたいというコンセプトでこの名前になりました。 もちろん変化は前に進むものでなくてはなりません。お店のポリシーは(1)自己を進化させる、(2)お客様の健康と安全を最優先に考える、(3)社会に貢献する、の3つです。このポリシーをサービスに活かすべく、日々スタッフ同士で考えアイデアを練っています。まず髪と頭皮の健康によいものを最優先に取り入れてケアに当たっています。保湿性の高いアルガンオイル配合で知られる「モロッカン・オイル」のシリーズも、早くから取り入れました。ここ最近でお勧めしたいケアは、HAHONICOの「リタ」シリーズです。日本人の体質や髪質に合わせた美しい茶色が出るヘアカラーで、美容系女性誌の「美的」にも掲載されました。大阪のHAHONICOさんは古くから日本人のヘアケアに取り組み、徹底的なマーケティングを元に商品や技術を開発してきた会社です。わたしを含む当社スタッフも、そちらに研修で赴き技能を磨いています。

各種デザイナー・コンテストに出場されているそうですね。詳しく聞かせてください。

「自己進化」の一環として出場しています。カット技術を磨き、自分でコンセプトを決め作品制作をするというクリエイティブな活動です。出場は自発的なもので、コンテストでさまざまなバリエーションのテクニックが習得できます。そしてそこで得たものは、ふだんのサロンスタイルにフィードバックできるのです。もちろん賞をいただければ、自信が持てますし、セールスポイントにもなります。写真をお見せすると、お客様がそれによってなりたいスタイルをイメージされることもあります。なおスタイル・メニューでは、「編み込み」や「コーン・ロー」などもご紹介しています。

メイクやエステのメニューについてもお聞かせください。特に「マツヤニエステ」が気になります。

「マツヤニエステ」とは、温めたペルシャ産の松ロウを顔に塗り冷えて固まった頃にはがす施術です。古い角質や産毛が取れ新陳代謝を促せます。産毛は毛根から抜けますので、化粧ノリがよくなります。ご利用いただく頻度はだいたい月1回程度です。パッチテストでお客様のお肌に問題が生じなければ施術します。スタッフによる「お任せコース」、ご自身でされる「セルフコース」の2種類があります。エステのメニューには花嫁さん向けの「ブライダルエステ」などもあり、特別な「その日」のために念入りにケアいたします。このほかにも、成人式、卒業式向けのサービスもあります。メイクやヘアですが、ご衣裳とこれに合うヘアスタイルを入念に打ち合わせ、その日のスタイルを作らせていただきます。もちろん着物でしたら、着付けもいたします。普段担当させていただいているスタッフでしたら、お客様の髪質やお好みを把握していますので、なんでもご相談いただけます。本日は小学校の入学式があり、お母様の着付けとヘアセットを担当させていただきました。一生に一度の思い出になる日にお手伝いさせていただけたことは、何よりの喜びです。

サービスで心がけていること、そして地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

サービスで心がけていることは「おもてなし」です。その日の天候、お客様の性別、年齢などを考え、ご来店の際うれしいと思っていただけることを最優先に考えます。たとえば寒い中来店された方には暖かいお飲み物を、暑い日のときには冷たいタオルをお出します。そのほかにもそれぞれの方のライフスタイルやお悩みに応じたスタイルをご提案します。たとえばお子さんに手がかかるお母さまには、手間をかけずスタイルできる髪形ですね。当店はビルの2階と3階を利用しており、これを有効活用したスペース作りもしています。お客様の層は、下は1-2歳、上は80歳代までで男女比は4:6です。男性スタッフが多く男性のお客様がご来店しやすいのですが ときには店内のお客様の構成比がアンバランスになり一部のお客様がいづらくなるケースもあります。たとえば女性のお客様が圧倒数を占められるときに男性1人でお見えになると抵抗がありますね。その逆のケースもあります。そのようなときは、3階をご案内しリラックスしてサービスを受けていただきます。
また子育て中のお客さんがお見えになるときは、3階を気兼ねなくお過ごしいただける空間にしています。授乳、おむつ替えができるほか、小さなお子様が騒いでもほかのお客さんに迷惑かからないよう配慮しています。この階にはエステスペースがあるため、事前予約を入れていただきエステのお客様と時間をずらすようにします。それはスタッフ同士の連携で実現できます。
地域のみなさまには、18年間変わらずご愛顧いただけていることに深く感謝したい気持ちでいっぱいです。美容院が数多くある中、当店をお選びいただき口コミで知らせていただけることには、どれだけ感謝しても足りません。当店は会員様向けの各種サービスがありますが、こちらにつきましても、今後さらに充実させていきたいと考えています。

※上記記事は2014.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

クラウドヘアー 深谷 和彦 副店長

クラウドヘアー深谷 和彦 副店長 KAZUHIKO FUKAYA

クラウドヘアー 深谷 和彦 副店長 KAZUHIKO FUKAYA

  • 好きな本・愛読書: 「進撃の巨人」
  • 好きな映画: アクション系のシリーズもの、「ロボコップ」「アイアンマン」などアメコミ原作のもの
  • 好きな言葉・座右の銘: 温故知新、縁
  • 好きな音楽・アーティスト: ビジュアル系のJ-pop、特にラルク・アン・シエル、Luna Seaなど。洋楽ならGreen Day、Offspring、Linkinpark
  • 好きな場所・観光地: 京都のお寺めぐり
  • 生年月日: 1981年4月29日
  • 出身地: 福島県
  • 血液型: O型
  • 趣味・特技: バイク。海にツーリングに行くことが好きです。

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