吉田 鉄生 店長（美容室ハート 中川店)のインタビュー

美容師を志したきっかけについて教えてください。

わたしが生まれた頃に辞めてしまってはいたのですが、実は母が美容師の仕事をしていました。女性が長く続けられる仕事でしたので、息子のわたしにも幼少期から「手に職をつけなさい」と言ってこの仕事を勧めていました。そのときはぼんやりとしか聞いていませんでしたが、子供の頃に通っていた美容室は好きでした。髪を手入れしていただいてスッキリしたときの爽快感は、幼心にも印象深かったです。美容師さんの優しい心遣いもうれしく、いつも行くのが待ち遠しかったのです。美容師を本格的に志したのは中学生の頃です。学生時代からヘアスタイルを考えることも、友人の髪型を作ってあげることも好きでした。高校卒業してからは専門学校で学び、その後2店で修行させていただきました。そして次にどんなキャリアを積んでいくべきか考えておりましたところ、以前の上司が立ち上げて2年経った「美容室Heart」にわたしを呼んでくれました。これまでに積んだ経験はさまざまな形で活きていますので、ありがたいですね。
母はその後も「おめかしして外出されるお客様のお手伝いを続けたい」と言って、着物の着付けを教え始めました。最初は趣味でやっていたようですが、現在では教室として仕事をしています。やはり、人をイキイキとした気持ちにさせることが好きな母の影響は、大きかったのかもしれません。

美容室Heartさんのお店のコンセプト、セールスポイントについて詳しく聞かせてください。

美容室Heart のコンセプトは、お客様に心地よくくつろいでいただくためのサービスをご提供することです。名前の「Heart」につきましては、わたし自身「心からのおもてなし」を想定して日々お世話をさせていただいています。 　よくお見えになるのは、子育て世代のご家族と、同居するまたは近隣にお住まいのおじいさま・おばあさまです。お客様にはふだんの喧騒から離れて、時間を気にせずゆっくりくつろいでいただくために、（1）送迎のお車を無料でお出しすること、（2）一緒にいらっしゃるお子様が退屈せずに楽しんでいっていただく仕組み、（3）施術をお受けになるお客様ご本人がつかの間の休息時間をお楽しみいただける空間…などをご提供することに注力してきました。
お車は、お客様のご都合に応じて専任のドライバーがお出しています。ご来店とお帰りの時間をおっしゃってください。お子様と一緒にご来店の場合は、3時までキッズルームでお世話をするスタッフが常駐していますので、安心してお預けいただけます。お子様ご自身が施術を受けられる場合も、アニメや映画のDVDで楽しんでいただけるようにしました。喜んで再びご来店いただけますように、お菓子のボックスを置いたり、飲み物のサービスも充実させています。各店舗の間取りや空間にもさまざまな工夫をしました。

無料の送迎サービスは、ご高齢の方に多くご利用いただいているそうですね。

まず移動中に街の風景をご覧になることで、心がうきうきされるようです。特に介護施設などにお住まいの場合、施設内でお手入れをされるよりも外に出られたほうがリフレッシュできてうれしいのだそうです。リピートでお越しになるお客様も多いですね。介護施設には当然、お体が不自由なお客様もいらっしゃいます。そこでそのようなお客様をきちんと受け入れてお世話させていただくため、美容院のスタッフ3名が「美容福祉士」という資格を取得しています。資格取得後は、お店のスタッフを全員集めて講習会を実施しました。体制は万全ですので、ご遠慮なくお越しいただきたいと思います。

中川店のセールスポイントと、サービスで心がけていることについてお聞かせください。

中川店は美容室Heartの最初の店舗で、開店して10年になります。照明を明るくし、間取りを広くゆったり取っています。このような空間つくりをいたしました理由は、お客様が忙しい日常から離れてゆっくり過ごしていただけるようにしたかったからです。実際に、リピートでいらっしゃる方が多いですね。茶飲み話をしに来られるような気持ちでお越しいただけるとうれしいです。 　サービスで心がけておりますのは、さまざまなことに気づいて差し上げられるようにすることです。ちょっとしたご不満や、ご不便に思われていることのほか、喜んでいただけたことも聞き漏らさずに心に留めて、次のサービスにつなげていけたらと思っています 。

最後に地域のみなさまにメッセージをお願いします。

この地域にお住まいの方々からよくご相談を受けることは、手早く美しいスタイリングをする方法です。なにぶんお忙しい方が多くお住まいですので、短時間で手軽にできる身だしなみへのご関心･ご要望が大きいものと思われます。このほかにも、日常のヘアケアなどさまざまなご相談に乗らせていただきます。お子様からおじいさま、おばあさままで幅広い層の方が笑顔でお帰りいただけますよう、これからも精進していきたいと思います。
※上記記事は2013.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。