つづきファミリー歯科 橋本 信一郎 院長 SHINICHIRO HASHIMOTO
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わり、スキルを磨く。豊富な経験をいかし、横浜市都筑区に開業。
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わり、スキルを磨く。豊富な経験をいかし、横浜市都筑区に開業。
祖父、叔父、父が歯科医師でしたので、当然のように背中を見ながら幼少期を過ごし、自分も同じ仕事を引き継ぐつもりで歯学部に進みました。学部での専攻は口腔細菌学です。「虫歯予防」の観点で専門を極めたかったことと、教授が同郷だったことからこの分野を専攻したのですが、一度そこで学び始めると次々と興味が湧いてきました。現在は歯周病がクローズアップされてきたため、口腔細菌学講座で学んだことがより一層役立っていると感じています。近年ではすっかり浸透してきた「予防歯科」ですが、わたしの学生時代にはこのような言葉すらありませんでした。
大学卒業後は2軒ほど他院で修業したのち、すでに開業していた同級生が開いた分院で、長らく分院長を務めさせていただきました。若くして分院長と言う重職を仰せつかりましたので大変でしたが、そちらで歯科経営を学べたことは大きかったと思っています。そろそろわたしも自分の歯科クリニックを持ちたいと思い、今年の6月に開業いたしました。仲町台にはすでに25年近く住んでおり、開業するなら是非こちらでと考えていましたので、念願がかなってうれしく感じると同時に身の引き締まる思いでいます。
患者さんには治療の必要性と、そのためにすべきことをきちんと認識していただきたいと考えています。そのためには患者さんが抱えていらっしゃる主訴をお聞きするともに、わたしからもいくつか選択肢を提示させていただいています。そこで、患者さんと目と目を合わせてお話をするためのカウンセリングルームを設けました。本来このスペースには治療用ユニットを3台置けますが、その1台分をあえてカウンセリングルームにしたのです。
カウンセリングルームには、患者さんとわたしの距離を縮めるというもう一つの効果があります。初診でお見えになる患者さんにとっても、わたしにとっても初顔合わせになるわけですから、最初から治療ユニットに座っていただくとお互いに緊張関係が生まれます。ですのでわたしが丁寧にご説明しても、患者さんの頭には半分くらいしか入らない恐れがあります。実際の診療に入る前にまずカウンセリングルームで眼を見ながらお話をし、お互いの人となりを確認させていただくことで緊張は和らぎ、お互いの距離は少し縮まります。そのようにして患者さんとの信頼関係を築いていけたらと思います。
さらに患者さんにモチベーションを上げていただくために、実際に歯についていた細菌を顕微鏡でお見せしています。自分の口の中に想像を絶するほど多くの細菌がいることに驚かれますので、歯磨きのやりかたと集中度が違ってきます。特にお子さんにお見せしますと、目の色が変わってきてかなり真剣に歯を磨こうとされるようになります。近年は学校やご家庭での歯磨きの指導も浸透してきていますので、お子さんの虫歯が少なくなってきてうれしいですね。
重症化してしまった場合は、まず歯と歯茎を引きはがしその中に隠れている歯石を取り除きます。歯石を取りさえすれば歯と歯茎は再びくっつくようになるからです。こうした治療は外科治療の範疇に入りますが、ここまでは当院でお受けしています。すでのご存知かとは思いますが、歯周病は治りませんし放置することでどんどん進行する病気です。またいったん下がった歯茎は元に戻りませんので、その高さを維持するような治療になります。歯と歯茎の間に歯石がつきますと、歯茎下がりはさらに進行します。それを止めるために、やはり2-3か月に一度は定期健診にご来院ください。1年以上空いてしまう方もいらっしゃいますが、歯がグラグラになってしまうと「手遅れ」になります。
時折「歯の表面がざらざらして磨き残しが気になることがある」とおっしゃる患者さんがいらっしゃいます。歯の表面をつるつるにする効果を付加した歯磨き粉は確かにあるのですが、やはり歯ブラシでプラーク(歯垢)を落とすことが基本です。そして歯と歯の間の汚れにはデンタルフロスを入れていただくのですが、ご来院いただければ鏡でお見せしながらやり方をご説明します。磨いた後もざらざらする場合は、歯ブラシの当て方に問題がある可能性が考えられます。
ただ歯茎に炎症があって豚毛など柔らかい歯ブラシをお使いの方は、用途によって歯ブラシを替えていただくことをお勧めしています。豚毛ブラシは炎症がある歯茎のマッサージにはよいのですが、歯垢を落とすための歯磨きには向きません。わたしは細くとがった毛先が束になっているブラシをお勧めしています。このブラシを使うことで、歯と歯茎の隙間の汚れをしっかり落とすことができます。
まずは患者さんが治療から遠ざからないよう、「痛くない治療」を大切にしています。麻酔が効けば歯科治療は痛みを感じなくなるはずなのですが、まず麻酔注射に痛いイメージがあります。そこで最初歯茎に表面麻酔を塗布してしびれさせ、しびれてきたところに一番細い針で注射します。しびれてきたところに注射針を刺すという段階を踏むようにしますと、麻酔注射の「チクッ」とした感じを抑えることができます。さらに麻酔液を体温と同じ温度まで温めますと、異物が入ってくる感覚が和らぎます。薬剤が冷たいから痛く感じることもあるのです。
当院は「歯科外来診療環境体制医院」です。
厚生労働大臣が定めた以下の厳しい施設基準をクリアしています。当院では安全で良質な医療を提供し、患者さんに安心して治療を受けて戴くために、口腔外バキュームの設置・治療機器の高圧蒸気滅菌・使い捨て器具など、院内感染防止に努めています。
また、「昭和大学横浜市北部病院」と連携し、AEDを設置し救急蘇生に即応できるよう、緊急時の体制を整えています。
地域のみなさまには、歯のファミリー・ドクターとしてご愛顧いただけたらと思います。修業時代ならびに分院長時代の30年間で数多くの症例に当たっておりますので、経験は豊富です。高齢者の入れ歯、お子さんの虫歯はもちろん、さまざまなお口の不調解消の手助けをさせていただきますので、どうぞご相談ください。
※上記記事は2016年11月に取材したものです。
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