クローバー整骨院 波場 イサク院長 ISAKU HABA
東京都出身。プロゴルファーとして活動した後に、整骨院の治療の道へ。日大ゴルフ部出身、現在プロゴルファー中嶋常幸氏主宰のトミーアカデミーにてオフィシャル・トレーナーを務める。柔道整復師、社会福祉士。2007年に「クローバー整骨院」をオープン。
(横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン センター北駅より徒歩10分)
東京都出身。プロゴルファーとして活動した後に、整骨院の治療の道へ。日大ゴルフ部出身、現在プロゴルファー中嶋常幸氏主宰のトミーアカデミーにてオフィシャル・トレーナーを務める。柔道整復師、社会福祉士。2007年に「クローバー整骨院」をオープン。
(横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン センター北駅より徒歩10分)
今のような医療者としての道を歩む前は、32歳までプロゴルファーをしていました。19歳のとき、日大ゴルフ部に在籍していた私は、当時世界ランキング4位まで登り詰めていた中嶋常幸プロの目に留まり、大学を中退してプロの内弟子として経験を積んでいたんです。全米、全英をはじめ多くの海外トーナメントに同行し、マスターズにも3回付き添いました。自身ではマレーシアのツアーライセンスを取得し、またフロリダ・ミニツアーやPGAマンデートーナメント巡りなど、海外を主戦場をしていた時期もありました。これが私の第一のキャリアです。
大志を抱いて乗り込んだアメリカでしたが、そこまで多くの挫折を味わいました。やがて経済的にも困窮し「今の自分ではこの壁を乗り越えられない」と感じるようになりました。そこにきて日本経済はバブルが弾けゴルフ業界そのものが冷え込んでいきました。
私は、ゴルフはシニアからでも復活できると腹を括りました。一旦ツアーから撤退して、まずレッスンを主として生計を立て直していく道を選択したんです。それも体とスイングの両面からアプローチできるスペシャリストを目指そうと決心しました。今とは違い、当時としては珍しい転身でした。
まずは身体のケアを学ぶため、親類の整骨院に弟子入りし経験を積みました。始めて間もなく、この仕事は自分に合っていると直感しました。それも天職ではないかと思うほどでした。それ以来ゴルフには復帰せず、柔道整復師の専門学校に入学しました。ある意味、私にとっては第二の人生が始まりました。
8年間の修行を積んだ後、「地域のために役立ちたい」という純粋な想いで、この場所に整骨院をオープンしました。来年には15周年を迎えますが、ざっと10万人を超える患者さんと向き合うことができました。日々、仕事が終わり「今日はこの地域の役に立てたかな~」とか、「あの方の痛みは良くなっているかな~」なんて、思いを馳せる時間がありますね。「地域のために役に立っている」と感じるときは、特にこの仕事のやりがいを感じます。
実は、話はさらに展開していきます。数年前に師匠の中嶋プロから自身が主宰するトミーアカデミーのトレーナー業務の依頼を受けました。初めてアカデミーに赴いた日、そこには世界の頂を夢見て必死でボールを打つジュニアたちがいました。その姿に過去の自分が投影され、思わず感極まってしまい、溢れ出る涙をとめることが出来ませんでした。
何とも不思議です。30年の時を経て、再び師匠をスクラムを組んで、また新たな夢に向かって歩きはじめるとは・・・そして、何故だか全てが無駄になっていない、人生の上の句の続きがありました。
これまで歩んできた人生の必然とその不思議さの源に、人と人との出会いがある。その大切さを、あらためて噛み締めているところです。
当院は地域に根ざした整骨院として、日常の怪我を初め、腰や肩、膝の痛みなど幅広い症状に対応しています。私の治療は、その方の骨盤の歪みから体の不具合を感じ取ることを基本としています。そんな意味から専門は腰痛と言っていいかもしれません。
そのルーツは私自身がアスリート時代に腰痛で悩んでいたことに発します。いろいろ病院を回りましたし、有名なPTにも見てもらいました。しかし結局のところ、その悩みを解決してくれたのは接骨院の先生でした。その先生に指導していただき、自身で腰を治す方法を会得したんです。アメリカ転戦中の実戦の場で培ってきたものです。
当院は根本的な改善のためにさまざまなアプローチをします。私は、患者さまの痛みや異常をその方の身体からのメッセージとして捉えていて、常に身体と対話できるよう努めています。我々医療者の本質は、疾患だけを診るのではなく、その方自身、その背景にまで目を向け、筋力低下や関節の不具合、日常の姿勢、歩き方、食生活など、身体が何か伝えようとしているのかを読み取り、それをお伝えする役目を担っていると思っております。
特に筋力の低下している方はとても多く、必要に応じて、自宅で出来るトレーニングや栄養の指導もさせていただきます。私は分子栄養学の栄養カウンセラーの資格も取得していますので、サプリメントの紹介などをさせていただくこともあります。
補足になりますが、当院は、鍼灸師を組んで東洋医学とのコラボレーション治療も行います。身体が治るためには、まず自律神経がバランス良く働く必要があります。そうして体内の環境を整えるためには、東洋医学的な観点からの働きかけが欠かせないと考えています。
内容としては、通常の痛み緩和や美容鍼も行いますが、カッピングを用いた特別な手法の鍼も行います。根本からの体質改善やアンチエイジングなどを目的とする方におすすめしています。またお子様向けの鍼灸治療のご用意もあります。お気軽にご相談ください。
当院のある都筑区牛久保東付近は、古くから住まれている方と新しく入ってこられた方が混在している地域なんです。なので、患者さんもお子さんから高齢者まで、さまざまな方がいらっしゃいます。
また住宅街に立地していますので、その責任を常に感じています。地域にご迷惑をおかけすることのないよう、法令遵守は徹底しています。ここに根ざすからには、治療以外の部分でも総合的に信頼を置いてもらえる関係を築くよう心がけています。
私は患者さんが来院された際、「ようこそ!よくいらっしゃいました」という言葉を、心の中で呟きながら接しています。「辛いところ大変でしたね」という労いの想いと、「今日ここに、また新たな出会いを授かった」という感謝の想いが込められています。
誰にとっても痛みや不調は辛く、ネガティブなものでしかありません。しかしそうした不具合は、同時に身体の発する警報、サインでもあります。私はそのサインを読み解き、身体からのメッセージとして患者さまにお伝えすることで、その方や地域の方々の益となりたいと願っています。その根底には「人のために働かせていただく機会を授かった」という想いがあり、そう感じている時こそ、私自身が最も輝いていると確信しています。
「感謝に始まり、感謝に終わる」これが私の仕事の流儀であり、父と恩師から受け継いだ、人生を歩む極意だと思っています。
私にとって、第一の人生はプロゴルファー、第二の人生は医療者でした。そして福祉活動に従事していた父の影響もあって、今後は医療を中心としながら福祉活動にも取り組みたいと考えています。そのために、5年ほど前に社会福祉士の資格を取得しました。
当院にいらっしゃる患者さんも、治療によって改善する方ばかりではありません。実際に、開院直後、くも膜下出血で入院・治療をされて退院したものの片麻痺が残ってしまった方がいらっしゃいました。「先生、なんとかしてくれませんか」と私を頼ってくださったんです。ですが、当時の私にできることは限られていました。可能なら毎日治療をして差し上げたいし、時間もたくさんとってあげたいというのが本心でした。しかし整骨院では法的に限界があり、ましてその方を支えていくためのキャパシティーもない。結局はお力添えができませんでした。その時の苦い思い出が、今なお蘇り自身の心に呼びかけてくるんです。
この患者さんのように、脳血管疾患なので後遺症が残ると会社や自宅に戻っても、できることが限られてしまいます。退院しても行くところがなく、孤独や不安に苦しむ方も少なくありません。これは社会の大きな課題だと捉えています。このような症状の改善が難しい方に対しても、今後は福祉活動によってサポート出来ればと考えており、その準備を進めているところです。もしかしたらこの歩みが私の第三の道になり、また人生の下の句になるのかもしれませんね。
当院は、地域の方に頼りにされる存在でありたいと願っています。今後も「こんな整骨院があったらいいな」と思ってもらえるような整骨院にしていきたいですね。
人生の主役がその方自身であるように、病気や疾患を治すのも、我々ではなく患者さんご自身が主体となります。それでも実際には、疾患に苦しむ人が立ち上がる際は、その傍らで支え導いてくれる存在が必要です。どんなときでもバックアップしてくれている、その安心感に希望を見出し、快方へと向かう道が見えるのではないでしょうか。
患者さん自身の治ろうとする意欲を一緒に高めていくのが、当院の役割です。ここには、新たな出会いと安心、希望、そして感謝があります。身体の不具合がありましたら、是非ご相談ください。「ようこそ!よくいらっしゃいました」の想いでお迎えいたします。
※上記記事は2021年11月に取材したものです。
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