江本 隆 院長（すみれが丘鍼灸接骨院)のインタビュー

自身の経験から柔道整復師を目指すことに

中学生のときに柔道で肩をケガしてしまったんですが、整体師をしている母親のお師匠さんに診てもらったら「肩が外れてるだけだよ」と言って、その場ではめてくれたんです。全然上がらなかった肩が一瞬で上がるようになって、中学生ながら衝撃を受けました。自分もそんな風に治せる人になりたいと思ったのが、一番最初のきっかけです。

父親はすし職人で、母親は整体師でした。高校生のときに将来何をしようかと考えていたら、父親が「店は継がなくていい。母親の仕事をやるといいぞ」と言ってくれたので、柔道整復師を目指して仙台にある専門学校へ行くことになりました。弟妹がいるのですが、3人とも柔道整復師になり、現在は都筑区でそれぞれ接骨院、整骨院を開院しています。

専門学校時代の先輩が接骨院に人材派遣する会社をしていて、僕も卒業時に声を掛けていただきました。東京にある何店舗かの接骨院に派遣されて3年ほど経験した後、埼玉県の越谷にある接骨院で3年半、分院長として勤めていました。

いざ開院をすることになり場所をどうしようかと考えていたとき、鍼灸師の友人が「北山田に来てくれるなら手伝う」と言ってくれて、一緒にやることになりました。友人は元々北山田の出身で、ちょうど勤めていたところを辞めるタイミングだったんです。この場所はバス通り沿いの路面店ですし、住宅街なので周辺に住んでいる方が通いやすいところが良いなと思って、物件を見に来た際に一目で即決しました。

幅広い年齢層の方が様々な症状で来店

時間帯によって年齢層は幅広くて、午前中は高齢者の方が多く、夕方からは主婦の方や仕事帰りに寄られる方がいらっしゃいます。午後はお子さんが来ることも結構多いです。野球やサッカー、ダンスなど運動している学生さんですね。社会人になると、日常生活でのケガで来られる場合がほとんどです。

平日は僕1人で診療していますが、土曜日は女性の鍼灸師さんに来てもらっているので、女性に診てもらいたいという患者さんにも安心してお越しいただけています。

また、今は感染予防という点でも基本的には予約制でお願いしているので、1人来たら1人帰るという形で、患者さん同士が重ならないように気を付けています。

超音波治療はケガの早期回復に有効的

症状やお悩みはお客様によって結構バラバラです。外傷系のケガや体の痛み、ぎっくり腰、寝違い、交通事故のむち打ちなどでいらっしゃいますね。診療内容は、手技療法としてはカイロプラクティック、その他にはり治療、灸、低周波や超音波といった電気治療、テクトロンがありますので、症状によって機械を使い分けています。

骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷といった外傷系のケガには、超音波治療がとても有効です。一回使ってどうなるというものではないんですけれど、例えば捻挫だとある程度歩けるようになるまで2～3週間かかる場合が多いのですが、超音波治療を行うことで1週間早く治った方がいらっしゃったりします。僕の経験として、使う前と使ってからでは患者さんの回復が早くなっているのを実感しています。

隠れた原因を見逃さないように

お世話になってきた接骨院の先生がアットホームな方ばかりだったこともあり、僕自身も開院するにあたり、アットホームな雰囲気にしたいと思っていました。ある先生から言われた「患者さんの家族になったつもりで話しなさい」という言葉がずっと心に残っていて、今も患者さんと接するときにはその意識を大事にしています。

また診察の際は、患者さん自身が自覚している痛みはもちろん、気付いていないところでおかしい部分はないかという点にも気を付けて身体を診るようにしています。例えば、患者さんの訴えている痛みが膝だったとしても、本当に膝が痛いのか、あるいは違う部分が痛みを引き起こしているのかもしれない。そういったことは患者さん自身では分からなかったりするので、訴えているところを中心に、それ以外にも原因があるかもしれないという可能性を見逃さないように心掛けています。

地域に根付いたアットホームな空間でありたい

当院は今年で19年目になり、ありがたいことに口コミでご来店いただくことがとても多くなりました。中には車で1時間かけて来ましたと言って下さる方もいらっしゃって、そんな風に嬉しいお声をいただけると、この仕事をやっていて良かったなと実感します。

これからも変わらずに、患者さんと家族のようにお話できるような関係を築いて、地域に根付いた場所でありたいなと思っています。身体の心配事があれば、何でもお気軽にご相談ください。

※上記記事は2021年8月に取材したものです。

情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。