山本レイ：ワシントン州立GrandviewSeniorHighSchool卒業。 明治学院大学フランス文学科教員免許取得。在日大使館一等書記官秘書を経て、フラと出会う。ハワイの多くのクムフラに師事。 教育界での経験を生かし、個々にあった指導を追及中。
山本アヤ：Kumu Leinã'ala Pavao Jardinに師事。カヒコ・アウアナとも優勝。3歳から名門バレエ学校で踊りの基礎を学ぶ。大学で学んだ人間工学を元に個々に合う無理なく美しく踊る指導を、子供クラスでは主体性を育む指導に定評がある。
レイさん：私がアメリカに駐在していた時にフラと出会い、すっかり魅了されました。でも当初は今ほど普及されてなかったので、まわりで習える所がなかったんです。
しばらくすると、習う機会も増えて、サークルを作りました。そこで教えているとどんどん人数が増えてきて、スタジオを開設する運びになりました。そこで、娘に手伝ってもらっていると、さらに増えてもう２０年になります。
アヤさん：実は私は長年バレエをしていました。でも怪我をし、トゥシューズを履き続けるなら爪を剥がさないといけないところまできて諦めざるを得なくなったんです。その時に「裸足でできる踊りを」と思いついたのがフラでした。
フラがいいのは、特別な準備が入らなくて、体重、年齢関係ないので始めやすいですよね。それに「私が上手ならいい」というものではないので、踊りを通し、みんなで会話をするように一体感を感じられる所も魅力です。例えば舞台で誰かが間違えても、それを批判することもないし本人が謝ることもないんです。むしろ間違えた人に倣って、みんなで全員で間違えたフリで揃えると、それが正解となり優勝することだって起こっちゃう（笑）
実際に、本場ハワイでも「あなたはどうして一緒に間違えなかったの？」と指導を受ける事もありますよ（笑）
レイさん、アヤさん：うちのスタジオは風通りが良くて明るいのが自慢です。フラの教室といえば、経歴の長短などで上下関係が生まれたりボス的存在ができたり、人間関係に疲れて続けられなくなったとはよく聞くことなんです。
私たちの教室では、そうした上下関係や派閥などができにくいように古い曲を繰り返さず、新しい曲でレッスンをしています。そうしたら、毎回、みんなが一緒のスタートになるでしょう？初めて来られる方には、事前に動画をお送りするなどサポートもします。
また、レッスン中は生徒さんご自身で動画を撮影できるように、教室の壁にスマートフォンを固定するフォルダーが付いています。イベントの前などには練習用の振り付け動画をYouTubeにも載せているのでご自宅での練習にご活用いただいています。
アヤさん：私は決して順調満帆でやってきた訳ではないですから。これまで海外も含めて転々と過ごしてきてその時々で変化に適応する苦労や、人からはみ出して見えていじめのようなことも経験してきたからかもしれません。実はサラリーマンも経験しています。あまり先生らしくないかもしれませんね（笑）
みなさんからも「これ、どうしたらいいですか？」と気軽に個別に相談してもらっていますね。
レイさん、アヤさん：そもそもハワイもフラダンスも、本来は穏やかで、「雨が降っても、虹が出るからいいね」という感じなんです。そんなハワイのマインドやホスピタリティ、空気感、自然を実際に私たちが体験することで、踊りにも自然と出ます。行かないと落ち着かないくらい大好きでハワイにずっと通っていて、一度行くと２週間くらい過ごしますね。
そこで選んで仕入れた生地を持ち帰り、教室内のショップでパウスカートを販売もしています。縫製は、日本ですると仕上がりが綺麗なので、こちらでやっています。信頼できる方にお願いするか、私自身が作ることもあります。既製品もありますが「こう縫製すると踊りが綺麗に見える、踊りやすくなる」と色々思うところがあるので、踊りを知っている人が作った方がいいでしょう？うちで販売しているものは、全部自分で使いたいものばかりでクローゼットみたいな感覚です（笑）
レイさん：生徒さんの中には長いお付き合いになる方も多いです。生きていると色々な時期がありますよね。何かに行き詰まった時にここをふらっと思い出してくれたのか、ある日ふと「体験したい」と一人で来てくれたお子さんがいて、その日から、大人になった今も楽しく通ってくれていて嬉しいです。なんとなく頼れる人や、心が開放できたりする場所が学校や家庭だけではなくて、他でもあることは大事ですよね。
アヤさん：反抗期で親と話したくない時期もここではなぜか自然と話せたり。そういう風景はよく見ます。「こういうことあったよ〜」と話してくれることも。子ども同士でも中学受験など情報交換していることもありますね。
そういえば、私自身が娘の中学受験のために、勉強用テープを作った事があって、それを生徒さんから欲しいとリクエストがあり、皆さんにお配りしたこともありました（笑）
人生のその時々にフラを通じてそっと寄り添える、ホッとしてもらえる教室でありたいなと思います。
レイさん、アヤさん：明るいスタジオ、明るいハワイアンソングと踊りで心身ともに癒され元気に過ごしましょう。フラは踊っていると自然と気持ちが明るくなります。胸筋が鍛えられ、バストアップもするし、姿勢が美しくなるでしょう？舞台用のメイクをお互いにし合ったり、衣装を考えたりしているうちに、皆さんますます綺麗になられます。フラのいいところは体重関係なく、年齢を重ね、内面の経験値が増えるとより表現が豊かになるところ。基礎を大事にしっかりお伝えするので無理なく上達できます。
フラを通じて、自分を大事にするホスピタリティーを一緒に育んでいきましょう。
※上記記事は2023年6月に取材したものです。
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