福井 ゆい 主宰（バレエスタジオリアン)のインタビュー

3歳からバレエを始め、10代でドイツに留学

バレエを始めたのは3歳の時。当時はプロを目指すなんて、自分も両親も全く考えていなかったと思います。当初は単純にバレエが好き、楽しいという気持ちで続けていました。それが変わったのは、中学2年生の時に札幌で開催されたバレエの講習会に行ったことです。いろんな子がバレエを頑張っていて、すごく刺激を受けたんです。もっと上手くなりたい、もっと挑戦したいという気持ちが出てきて、毎日バレエづけの生活になりました。その後、高校生の時に、母の友人がドイツに住んでいた縁もあってドイツのジョンクランコバレエアカデミーのオーディションを受け合格し、単身ドイツに渡りました。2年間の学校生活を終え、バレエ団への就職先を探していた時にヨーロッパ公演へ来ていた東京バレエ団の公演を観ました。
海外でも受け入れられている東京バレエ団に魅力を感じ、私もそんなバレエ団の一員になりたいと思い、日本に帰国しオーディションを受け入団することができました。
そういう行動力がついたのも、留学中の経験が大きく影響していると思います。ドイツに行っていなかったら今でも岐阜の山の中にいたかもしれませんね（笑）

東京バレエ退団後、教える立場に

東京バレエ団には8年程在籍しました。退団後、バレエの魅力をもっと多くの方に知ってもらいたいという想いから2009年に「Ballet Studio Lien」をオープンしました。今までは自分が踊る事だけに集中していましたが、元々誰かの踊りを見て自分もこうなりたいと研究する事が好きでしたので、生徒たちの身体や踊りを見て、どうしたらもっと良くなるのかを研究する事は沢山の発見があり、とても楽しいです。

人との出会いや“絆”を大切にするバレエスタジオ

スタジオ名の「Lien」はフランス語で“絆”という意味があります。バレエを通じて皆さんに沢山の素敵な出会いがありますようにという想いを込めて「Lien」と名付けました。バレエスタジオリアンを運営して13年ほど経ちました。現在アメリカでプロバレエダンサーとして活躍している教え子もいるのですが、夏休みなどで帰国すると、必ずLienに戻って来てくれ、最近は後輩たちを教えてくれることもあります。
そんな絆を大切にする先輩に憧れる後輩たちも多く、いつも刺激を受けています。そういった絆をひとつひとつ大切に、今後も北山田で長く教えていけるように頑張ります。

子どもから大人まで居心地の良い雰囲気が魅力

「Ballet studio Lien」はフレンドリーでアットホームなバレエスタジオです。バレエも好きだけど、「Lien 」が好きと、皆さん言ってくれるので、すごく嬉しいです。生徒さんは、子どもから大人まで幅広い年齢層の方が通ってくれています。子どもたちにはバレエだけではなく、礼儀や挨拶などがしっかりと出来る素敵な大人になってほしいと思うので、バレエ以外の部分でも成長のお手伝いが出来たらと思いながら指導しています。親御さんとのコミュニケーションも大事にしていきたいと考えていますので、今後は親子バレエの実施も検討しているところです。

バレエを習う子供たちの中には男の子も数名います。ほかのスポーツ同様体幹を鍛えながら、音楽性やリズム感、集中力や忍耐力も鍛えられるので、バレエは男女問わずにおすすめしたいです。夢中になれることがある人生って幸せだなと思うので、これからバレエを始めようと思っている皆さんにも、バレエを習う中で自分が夢中になれることを見つけてくれたら嬉しいです。

2022年1月　北山田にスタジオ移転

生徒さんの人数が増えてきたこともあり、もっと皆さんにバレエをのびのび踊ってほしいという想いから、2022年1月に広いスタジオへ移転しました。広い教室でのびのびと練習でき、皆さん喜んでくれているので移転して良かったと思っています。
体験や見学も随時受け付けておりますので、是非気軽にお問い合わせください 。

※上記記事は2022年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。