宮川 一朗太 代表（いち塾)のインタビュー

塾のイメージを変えたい

俳優として活動している僕が小中学生向けの塾を立ち上げたことに、驚く方もいらっしゃると思いますが、もともと僕自身、非常にきつい受験戦争を生き残ってきた人間。塾というと厳しい場所、行きたくないなと思う場所だったので、そのイメージを変えたいなと思ったのがきっかけです。

というのも、50歳を過ぎてクイズ番組に出させていただくようになって、初めて勉強って面白いなと思ったんです。特に『東大王』(TBS系)という番組では、現役の東大生に勝たなくてはいけない。そのために、それまでに全然興味のなかった世界遺産や絵画、そういったものをもう一度勉強し直したのですが、これが面白かった。世の中にこんなに知らないことがあったのかと。やりたいと思ってやる勉強の楽しさを自分自身が実感して、これを子どもたちにも感じてもらいたい。子どもたちが自ら行きたいと思える塾を作って勉強すれば、学ぶ力が伸びるんじゃないかなと思ったんです。

一人ひとりにじっくり向き合う個別学習塾

基本的に「いち塾」は、個別学習の塾です。時間を選んで、自分の好きな科目を教えてもらう。何を勉強するかは、その子次第で数日前までに連絡をくれれば、それにあわせて講師が教える形になっています。その子に合わせたフレキシブルなスタイルができるのが「いち塾」のポイント。塾というと集団での授業のイメージが強いですが、我々は一人ひとりにじっくりと向き合いたいと考えています。科目問わず優秀な講師が揃っていますが、特に自信があるのは英語。英検対策コースも用意しています。

開始５分は会話の時間

また、「会話」を大事にしていることも特色のひとつです。どの授業も開始5分間は会話の時間。好きなことや「最近どう？」という話をして、コミュニケーションを取ってもらうのはもちろん、子どもたちが伝えたいことをスムーズに伝えるにはどうしたらいいんだろうということを考えてもらうようにしています。面白い話を面白く伝えるって意外と難しいし、苦手な大人が多いんですよ。今はコミュニケーション能力を高く評価される時代ですから、会話力も鍛えてもらいたいなと。月に一度は僕の特別授業「宮川一朗太の表現力授業」もありますし、勉強だけじゃない総合的な力、人間力を育てたいと考えています。

子どもたちには無限の可能性がある

自分の原点は「なぜ？」と思うことなんです。興味がないことには意欲がわかない。でも、それは子どもたちもきっと同じ。だからこそ「いち塾」では、その興味を見つけてもらうために、いろんな仕掛けを作っています。教室内にクイズを貼ったり、奥の休憩スペースには「東大生が選ぶ役に立つ漫画ランキング」の上位に入った漫画を揃えたり。子どもたちには無限の可能性があると思うので、「これも面白いよ」ということを大人が提示して、こんな可能性があったんだと気付いてもらえる手助けができたらなと思います。

土日は年齢制限なしの芸能コース

平日は小中学生向けの個別学習塾ですが、土日は芸能コースを用意しました。これは、僕が直接指導するコースです。演技はもちろんですが、殺陣やダンスなどもプロの講師を揃えました。芸能コースには年齢制限はありません。僕自身が50歳を過ぎてから勉強に目覚めたこともあり、意欲があれば年齢は関係ないのかなと。表現することの面白さを味わうと人間が変わります。社交的になるし、魅力も上がりますから。夢を掴むためにも一緒に頑張りましょう。

子どもたちと一緒に成長していきたい

もともと横浜に住んでいたこともあり、恩返しではないですが、開塾するなら横浜に、と思っていました。センター南を選んだのは、物件を見に来たときに街の雰囲気が非常によかったこと。若いファミリー層が多く、活気に溢れている。この場所は伸びていく街だなと感じたことがきっかけです。実際に「いち塾」を立ち上げ、センター南は大好きな街になりました。

「いち塾」は教育界の二刀流。平日は個別学習、土日は芸能コースと教育界では初の試みだと思います。歩み始めたばかりの「いち塾」ですが、実績をひとつずつ積み上げて、子どもたちと一緒に成長していきたいと思いますので、末永くよろしくお願いします。

※上記記事は2021年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。