最初にダンスにふれたきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
大学でダンス部に入ったのがそもそもの始まりでした。そのきっかけは、わりと不純だったかもしれません(苦笑)。私は理系のクラスだったんですが、50人いる学生のうち女性は1人か2人程度。もう男子校みたいなものですよね。その環境から眺めてみると、ダンス部はすごく華やかで(笑)。その一点に魅かれたというのが正直なところで、社交ダンスが何かもわからず始めて、段々とダンスそのものの魅力にはまっていったというところです。この場所はもともと『板垣ダンススクール』として運営されていました。私はそちらでインストラクターとして勤めていたんですが、スクールそのものを引き継ぐような形で、2013年より『ススキダンススタジオ』として新たなスタートを切ったという形になります。
いらっしゃる生徒さんはどのような方が多いですか?
スタンダードとラテンアメリカン。こちらでは、この2つをお教えしています。一般に社交ダンスはご年配の方が多いものですけども、この街自体が"若い街"ということもあってか、30代、40代の方も少なくありません。子供が大きくなり、趣味としてダンスを始めるという方が多いですね。それに対してご年配の方はダンスブームを経過していらっしゃることもあり、経験のある方が大半です。すこし間が空いていたものの、「もう1回ダンスを…」という方が多いように思います。
レッスンをされる際に心掛けていることを教えてください。
ことの外、基礎を重視される先生もいらっしゃるは思いますが、私はどちらかというと、例えばステップにこだわるような教え方はしていません。形にとらわれると言いましょうか、ステップを覚えることに気が回りすぎると感受性という部分が損なわれる面がある気がするんですね。社交ダンスで女性が求められるところは、むしろそうした感覚だとも思っていますので、特別意識することなく、自然に身体が動いていくという方向を理想と考えています。もちろん、人によっては「覚えたい」という方もいらっしゃいますよ。「今日はこれを覚えた」という達成感を求めるタイプの方ですね。私もインストラクターになりたてのころは、とにかく教え込むようなことをしていた時期があるんです。でも、人によってはそれが重荷になってしまう。ですから、みんながみんな1つの方向に向かっていくのではなく、その人その人のご要望を汲み取り、最終的に気持ちよくカラダを動かせるという点を重視しています。
鈴木さんの思う社交ダンスの魅力とは?
世の中には様々なジャンルのダンスがあって、きっとどれも楽しいことには違いはないんですよね。でも、その中において社交ダンスの魅力は、きっと、「2人で…」という部分ではないかと思います。2人でおこなうからこそ、楽しい要素というのは間違いなくある。それから、「1人では難しいけど、2人だから頑張れる」という部分もあるんではないでしょうか。今はちょっとしたランニングブームですけど、1人で走れる人は良いです。でも、「1人じゃ、ちょっと…」という方も少なくない数いらっしゃると思うんです。1人ではなく、2人だからこそ得られる種類の楽しみが社交ダンスの魅力だと思っています。生徒さんの中には、"会話だけ"を目的にいらっしゃってるような方もいます。なにしろ社交ダンスですから、もやは踊らなくても、と(笑)。その人が楽しめているのであれば、形式にこだわる必要はありませんよね。
最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。
自分自身も子育て中なのですが、小さなお子さんのいらっしゃるママさんは、こうした習い事はなかなか来づらいというのが現実ではないかと思います。そうした方々に配慮した形で、小さなお子さまといらっしゃっていただける親子クラスを近く開いてみたいと考えています。ダンスは決して敷居の高いものではありません。アットホームな雰囲気の中で、健康のため、そして美容のため、気軽にカラダを動かしにいらしていただければと思います。
※上記記事は2014.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
スズキダンススタジオ 鈴木 宏明 代表 HIROAKI SUZUKI
- 好きな映画: ミュージカル映画「シカゴ」
- 好きな言葉・座右の銘: ありがとう
- 好きな音楽・アーティスト: いきものがかり
- 好きな場所・観光地: 公園
- 生年月日: 1975年12月23日
- 出身地: 東京都
- 血液型: A型
- 趣味・特技: 野球観戦