山田 ＆ 三好 ＆ 笠間（Little Little)のインタビュー

『Little Little』の概要についてお聞かせください。

『Little Little』は、子ども達のバーティーを食と空間にこだわってプロデュース致します。お誕生日やハロウィンパーティー、お別れ会など、ご家族や大切なお友達と過ごす時間が子ども達の素敵な思い出となるよう、心を込めてお手伝いさせていただきます。
『Little Little』のメンバーは、それぞれ「料理」「紅茶」「お菓子」の教室を主宰しています。自らが培ってきた経験を元に“おもてなしのスペシャリスト”として、子ども達とママのための、記憶に残る、楽しくて美味しいパーティータイムをご提案してまいります。

現在に至るキッカケと経緯についてお聞かせください。

お料理を担当する笠間さんもドリンクを担当する三好さんも、もともとは私（山田）の主宰するお菓子教室の生徒さんでした。以前よりお菓子だけではなく、料理とドリンクも含めたお食事を子ども達に提供したいと思っていたのですが、そのことを去年（2010年）の夏に、親しくさせていただいていた2人に“つぶやいた”ことが始まりになります（笑）。お菓子以外のことは私1人では心許ない部分もあり、2人の力を借りようと思ったんです。
3人がそれぞれ教室を主宰していましたし、子育て真っ最中のママであることもあって、思いのほか、形になるまでに時間が掛かってしまいました。誰かの家にみんなが子供を連れて集まり、子ども達がご飯を食べている間にお母さんが顔を突き合わせて打ち合わせをする、みたいたなことをしていましたね（笑）。

ようやく準備が整い、私の誕生日である3月11日をスタートの日にしようと思っていたのですが・・・震災は全てを止めてしまいました。それは私達だけではなく、世の中全てがそうだったと思います。
『Little Little』は子ども達の笑顔のためにあります。一時期は世の自粛ムードもあり、この活動自体の存在意義を見失いそうになったこともありましたが、“だからこそ”やるべきだという気持ちが3人の中で徐々に確固たるものになっていきました。子ども達の笑顔のために、私達に出来ることをやっていきたいと考えています。

具体的なプランの中身についてお聞かせください。

お食事は使用する素材や内容によって分かれたA・B・C、3つのプランの中から１つを選んでいただきます。どのプランもお子さんだけではなく、親子で召し上がっていただけるよう栄養バランスを考えた献立となっています。一緒にお食事をされながら、「これはちょっと子供には勿体ない」と仰ったお母さんもいらっしゃいましたね（笑）。当日はキッチンをお借りし、お料理の仕上げからテーブルコーディネートまでを私達が担当させていただきます。
基本的にはパーティーの全てをご用意させていただくのですが、オプションとして子ども達に手伝ってもらうプランもございます。食事が始まるちょっと前、お菓子の飾り付け等を子ども達に自分でやってもらうんです。お教室とはまではいきませんが、自分が作ったものがパーティーに出てくるというのは、子ども達にとって嬉しい体験になるのではと思っています。

演出を考えたり、買い出しやお料理、飾り付けをしたりとパーティーを準備するのは大変です。私達がご用意したプランを今後の参考にしていただければ嬉しいですね。
ドリンクひとつをとってみても、お料理の味を引き立てるものもあれば、その逆もまたあります。食べ合わせの妙と言いましょうか、アイデアと工夫次第でお料理やお菓子を上手に結びつけるドリンクの提案などもしていければと思っています。

パーティでの子ども達の様子をお聞かせください。

子どもを育てて思うことは、食べて欲しいものと食べたいものが違うことなんですよね。色々と工夫をして野菜を食べてもらえるようにと考えても、なかなか思ったようにはいかない（苦笑）。それが、パーティーの楽しい雰囲気の中でお友達と一緒だと、普段は絶対食べないものを何となくつまんでみたりするんです。「あ、あの子が食べてる。ボクも食べるー。」みたいな（笑）。
お料理は食べやすさを考えて1つ1つが小さく分かれているので、「ウチの子が何を食べて、どれを食べてないか」をお母さんがチェックしやすくなっています。
嫌いなものでも1回食べられたことは、本人の自信につながるんですね。あのときは食べれたということが、すぐには無理でも、いつか苦手を克服するキッカケになるやもしれません。何にせよ、子ども達の笑顔を見れた時には「やった」って思いますね（笑）。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

子ども達に楽しい雰囲気の中、美味しいご飯を食べてもらいたいというのが私達の願いです。でもそれは、何でもいいから食べてくれれば、ということではありません。キチンとしたものを食べてもらいたいんですね。
小さい時にお母さんやおばあちゃんに作ってもらった、ごはんやお菓子やお茶の味。それらが私達が現在あることの原点となりました。パーティーでお友達と過ごした楽しい記憶とともに、身体に優しい手作りの味の記憶が子ども達の心に残っていってもらえればと考えています。

※上記記事は2011.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。