相澤 美穂子 代表（Music Together Allegro　センター南教室)のインタビュー

まずは『Music Together』のご説明をお願いします。

『Music Together』とは幼児音楽教育と幼児心理学の研究に基づいて1987年にアメリカで誕生した親子で一緒に楽しむ音楽プログラムです。週に1回のレッスンは約45分。毎回12曲くらいの音楽を流し、それに合わせてダンスをしたり、手遊びしてみたり、教室にある様々な道具や楽器を使って音楽を楽しみます。
アメリカが発祥のプログラムなので基本的にはレッスンは英語で進行していきますが、音楽のプログラムなので英語が出来ないという方も十分に楽しむことが出来るかと思います。
英語を無理に覚えてもらう必要はありませんが、繰り返し好きな曲を歌うことで自然に子供達も英語を覚えてきます。副次的な要素というかおまけとして英語が付いてくるという感じですね。

相澤さんが現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

息子が10ヶ月のときに何か親子で楽しめるプログラムがないかと思っていたところ、辿り着いたのが『Music Together』でした。日本で1年間プログラムに参加した後、家族でアメリカに行くことになり、あちらで2年。合計で3年間、ママとしてこのプログラムに参加しました。このプログラムを選んだのは私が気に入ったからです。子供の反応がどうこうよりも私自身がとても楽しくて、その気持ちに素直に従ったカタチです。子供はどちらかというと最初はビックリするばかりで（苦笑）、でも、息子もそのうちに自然と楽しむようになっていましたね（笑）。

日本に帰国する直前、アメリカでこのプログラムの講師になる研修を受けて資格を取りました。自分の子供が卒業してもこのプログラムに参加していたいと思ったんです。私自身がもっとやりたいと思ったんですね（笑）。
2007年9月に青葉台教室からスタートしました。ママとして、講師として、立場を変えながらもこのプログラムにずっと携わっていきたいと思っています。

音楽プログラムのメリットについてお聞かせください。

子供とはもちろん会話もするし、一緒に遊ぶし、色々なことをやるのですが、その大きな括りの中の一つとして、音楽を通して子供と触れ合うことが出来るというのは利点と言えるのかもしれません。ボディタッチでのコミュニケーションとはまた違うものなんです。言葉ではないのだけれども、音楽というコミュニケーション＝言葉を通して親子の関係をより豊かなものにすることが可能だと思います。

子供の成長をつぶさに実感出来るということも親としては嬉しいことです。最初はママが歌ってあげるだけだったものが、段々と身体を動かすようになり、やがて一緒になって歌えるようになってくる。そのうちに子供はママの知らない歌を歌いだすまでになってきます。音楽を通して子供の成長を見続けることが出来るというのは幸せなことですよね。

相澤さんがこのプログラムを続けてこられたモチベーションについてお聞かせください。

気持ちを豊かにしてくれたり、心を落ち着かせてくれたり。音楽そのものが持つ魅力が私を掴んではなさないということだと思います。その音楽を子供達が楽しみ、ママも楽しんでくれている。毎回その笑顔を見るのがとても嬉しくて、それがずっとこのプログラムを続けている理由なのかもしれませんね。
子供達が今まで出来なかったことが出来るようになる瞬間を見るのは私もすごく嬉しいのですが、それをママが気づいて、とても嬉しそうに子供を迎えるじゃないですか。そこに更に嬉しさというか、幸せを感じるんですね。
親子だけでなく、クラスの他のママさんもそれに気づいて「あ、出来るようになったね。良かったねー」って皆で喜んでくれる。喜びを共有出来ることがこの教室の醍醐味だと思います。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

パパやママが楽しく自分と一緒にやってくれるということが子供達の成長には一番大切なことだと考えています。パパやママがいっぱい歌ったり、いっぱい笑ったりすること。それを子供達がいっぱい見て育つことが、自由な表現力を持つ子供に育つのだと思います。何よりそうした環境に育つ子供はのびのびと良い笑顔をしてますからね。お稽古だとここまで出来ましたというのがありますよね。一般的な教室とは違うところなのですが、このプログラムにはそうした目標というものはありません。何が出来た出来ないということに一喜一憂するのではなくて、そこまでの過程であるとか、失敗や喜びも全て一緒にして子供と音楽を通してコミュニケーションをとることが重要なことだと考えています。
音楽の楽しみ方は自由で、先生と同じことをする必要もないし、周りの子と一緒のことをしなければいけないわけでもありません。音楽って楽しいと感じることを思いのままにやってもらえればいい。その喜びは子供達の心にどんどん蓄積されていき、やがてそれが宝になると考えています。
週に1回、音楽を楽しむヒントを皆さんと共有していければと考えています。

※上記記事は2011.1に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。