幼少期の記憶、経験から今へのつながり、自分の宿命を知る
私自身が子どもの頃に受けたインターナショナル教育の影響が大きかったと思っています。英語が身近なものであり、日常の一部でした。後に海外へ留学した際に、初めはとても辛かったのですが、ある時子どもの頃習っていた事がフラッシュバックし、突然ストンと入ったのを覚えています。そこから英語と日本語の境がなくなるという経験をしました。
身をもってその様な経験したことにより、今我々がやっている子ども達への教育に対し自信が持てているのだと思います。
コミュニケーション能力や自己表現能力に関し、幼少期に基礎を作れたことが、後に国際ワークキャンプNPO活動へとつながっていくことになりました。私は学生の頃より子どもが好きで、幼児教育に携わりたいという想いがあったので、そのNPO活動の中で子ども達に「なにかを伝えたい」という気持ちが芽生えていき、それが今の私へとつながっていったのです。真のコミュニケーション力を育てていくには、幼児期からの環境が非常に重要だと思っています。
スクールの具体的な中身について
レッスンはたとえば120分ときいて子どもには長すぎるのではないか?としばしばご質問をいただくことがあります。 実際のところ、120分でも短過ぎるほどです。なぜなら、『120分のクラス』は、インターナショナルキンダーガーデンに平日通園できないお子さんを対象に、園生活を120分に凝縮したクラスだからです。入室のあいさつから始まり、体操、リトミック(音楽)、フォニックス、ストーリータイムなど、プログラムは英語環境で10-15分刻みで目まぐるしく動いていきます。テンポよくカリキュラムが変わっていくので、子ども達は120分という時間をあっという間と感じているようですね。
英語での生活環境の中からコミュニケーション力と自己表現を養う
日本の英語教育の環境では残念ながら英語を十分に話せるようにならない。何かが足りないという思いから、アメリカやイギリスの教育からインスパイアされた教育やカリキュラムを日本の子ども達むけに、アレンジ致しました。ここにいて、日本式のマナーや文化を大切にしながら英語教育をしているということです。
日本から目を外に向ければ、英語はコミュニケーションの手段に過ぎません。
1番大切なのは、その先にあるコミュニケーション力であり、自己表現力なのです。そうした能力を養うため、ディスカッションやプレゼンテーションを頻繁に行っています。劇や英検などの発表の場を設け、全スクール合同のイベントを行う中で、初対面の生徒同士がコミュニケーションを通して学べる環境を作っています。
英語力に関しては、ネイティブスピーカーと同等の力をつけることが可能です。実際に小学校1年生からアメリカやイギリスの現地校に入学した『キティインターナショナルスクール(以下KIS)』の卒業生達は、またたく間に学校生活に慣れていき、その中には半年で学年トップの成績を修めた生徒もいるほどです。
子ども達にとって、ここは生活の場であり、たまたまそこでは英語が使われているということ。だからこそ、子ども達がどのような環境でも自然と英語が身に付き、自信を持ってくれます。
大切なのは、子どもを一人の人格者として扱うこと
1番気を使うのは、子ども達のパーソナリティー=人格です。パーソナリティーを重要視するからこそ、押し付けるのではなく、子ども達の興味や関心を伸ばす学習環境が必要です。本当の意味で子ども達を一人の人格者として扱うよう心がけています。
『KIS』は、異年齢クラスを採用しています。そこには、リミットを設けず、生徒の個性に応じてチャンレジさせていくという意図があります。自分達で考えるからこそ、興味が知識へと結びついていく。自主的なスクールの気風が、子ども達の可能性を伸ばすことにつながっていけばと考えています。
最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
『KIS』は1983年に、「本当に英語が話せるようになるための、子どもと英語と遊びの広場」という理念で発足しました。当時は子どもの英会話スクール自体が珍しかった時代であり、子どもが英会話を習うことに驚く人も少なくありませんでした。そんなキティも今年35周年になります。それは周囲の方々の支えや理解があったからこそ続けて来られたと思っています。
子育てに模範解答はありません。子育てに悩んでおられないご家庭は皆無と言っていいでしょう。また、『KIS』だけで、子ども達を育んでいくことは到底出来ることではありません。ご家庭、スクール、地域と共に未来ある子ども達を見守り、育てていきたいと考えています。そして今後も親御さんを巻き込んだイベントなどをもっとやっていくと共に、様々なかたちで地域の方々へ色々なかたちで貢献していきたいと思っています。
※上記記事は2018.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
キティインターナショナルスクール【KIS】 ドラゴン斉藤 代表・Lily Carolyn DRAGON SAITO・LILY CAROLYN
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