この道を志したきっかけ、開校に至るまでの経緯をお聞かせください。
バレエは2歳半から始めました。母にバレエを習いたいか訊ねられ「うん」と返事したのを覚えています。生番組で出演予定だった子がお休みになり急遽踊ることになり、その時の様子を見ていた土居先生には大変可愛がっていただきました。私が振り付け師をやっていた当時は、ジャズダンス、日舞、フラメンコと、何でも踊れないとダメでしたので、一通りのものはすべて習いましたね。
振り付け師、ダンサー、タレントスクールの講師などをしながら、出産を期に一旦は子育てに専念し、年数回のテレビの大きな仕事だけをしていたのですが、ご近所の方のご相談を受けたり、「ぜひ教えてほしい」というリクエストをたくさんいただくようになり、再びスクールを開校するに至りました。
ご自身が踊る立場ではなく、先生になった理由をお聞かせください。
芸能界の仕事をしていた時に、裏方のもの作りに対して興味を持ち始めました。華やかな世界ですが、皆の知らない舞台裏では、いろんなドラマがあり、たくさんの感動があります。生放送の大変さや、プロ中のプロが仕事をしている現場で裏方に携われることは、すごく魅力的でした。
自分が踊る立場と先生の境、見える世界の違いがとても大きいんです。そういうところに惹かれ、踊る立場ではなく、先生や裏方に徹していくことにしました。
スクールの中で子供達に一番学んでい欲しいことは何ですか?
バレエを通して学ぶフィニッシングスクールでありたいと思っています。バレエは舞踊という身体の表現であると共に、心の表現でもあります。情操面でも、感受性や想像力、集中力などを養うすばらしいものです。品位や優雅さ、礼節などの情操教育をバレエを通して学び、個性を輝かせてほしいと願っています。
一人一人のお子様が持つ性格や個性にあった教え方や接し方をするように心がけ、親御様とも十分にセッションをすることで、信頼し安心して通っていただけるようにしています。
親としてのエゴではなく、お子様自身のために、そしてお子様が幸せを感じられる。それが後の親の幸せにもつながりますよね。
将来、バレエから離れたとしても、学んだこと、身につけたことが、お子様の人生の支えになればいいなと思います。そのために是非当スクールを利用していただきたいですね。
レッスンやスクールの中で、心がけていることをお聞かせください。
コミュニケーションの取り方を気をつけて見るようにし、人との出会いを大切にするよう教えています。人見知りをするお子様には、こちらからアドバイスをして言葉を交わすように仕向けていくんです。子供達にエッセンスを与えてあげたいんです。笑顔がたくさんあると、みんな自然と笑顔になっていき、素敵な空気になっていくんです。なのでレッスンの時には親御様も笑顔で見ていてあげてほしいですね。
80年の人生だとして、1秒に1人ずつと関わりを持てるとしても世界の全員に会うのは不可能ですから、毎日お会いできる方たちを、邪険にできるわけがないんです。
私を含め当スクールの先生達は、子供と接する時は親御様と同じ気持ちで接するようにしています。
できるだけ踏み込んだコミュニケーションをはかるよう常に心がけています。
また、お子様が、ちゃんとレッスンができない時でも決して怒る事はありません。ふざけてバーにぶらさがったら「あら、大変!明日ちゃんと鏡をみてから幼稚園に行くのよ。お猿さんになっているといけないから。」と言ったりするんです(笑)。怒るのではなく、そのお子様にあった方法で、諭すように一対一で話をするんです。そうすることで二度と同じことはしませんし、お友達同士でも注意をしあうようになるんです。
子供達は日々吸収していきます。子供達は楽しいと「上手になりたい」と思うようになり、妥協をすることなく努力をしていくんです。思春期をすぎるくらいまでのプロジェクトとして考え、1人ひとりの将来ヴィジョンを持ってお子様と接していきたいと思っています。
最後に親御さん達へのメッセージをお願いします。
子供の生まれ持つ才能は無限大であるという神秘。世界一幸せになってほしいというのは、どの親御様もが持つ願いです。大切なお子様の環境づくりや情操教育に、親御様と一緒に携わっていきたいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。
※上記記事は2009.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
Grand Pas Kumiko 先生 KUMIKO
- 愛読書: ノンフィクション
- 好きな映画: ローマの休日
- 好きな言葉: 美しく生きる
- 好きな音楽: パッヘルベルの『カノン』
- 好きな場所: イタリア(ドォーモ)
- 生年月日: 11月22日
- 出身地: 神奈川県
- 血液型: B型
- 趣味: 料理、読書、都会の中で自然を感じる事