昭和大学横浜市北部病院 坂下 暁子 病院長 AKIKO SAKASHITA
茨城県日立市出身。
昭和大学医学部卒業後、細胞培養の研究などに取り組み血液内科医として研鑽を積む。
UCLAへの留学など幅広い経験を重ね、地域の中核病院の院長に就任。
茨城県日立市出身。
昭和大学医学部卒業後、細胞培養の研究などに取り組み血液内科医として研鑽を積む。
UCLAへの留学など幅広い経験を重ね、地域の中核病院の院長に就任。
もともと祖父が医者だったこともあり、医療が身近な存在にありました。だからでしょうか、小学校の卒業アルバムの将来の夢には「医者」と書いていました。当時夢中で読んでいた、手塚治虫作品であるブラック・ジャックの影響もあったかもしれません(笑)。高校に進学した頃には、パイロットや管制官になりたいと考えたこともありましたが、最終的には医療の道を目指すことに決めたのです。昭和大学へ進学し、血液内科の医師となりました。医療連携は重要であるともちろん考えていますが、私が血液内科を専攻したのは患者さんにずっと寄り添う診療ができることが決め手でした。
2001年に開設された当院は、青葉区、都筑区、緑区、港北区の横浜市北部地域医療圏の中核的な役割を担っています。診療科目は呼吸器、消化器、循環器、小児科、皮膚科、歯科、救急診療科など22科目あり、その役割を全うできるようにしています。当院の大きな特徴としては「センター制」を採用し、外科と内科が同センターに常駐することで素早く的確な判断ができる横断的なチーム医療体制を導入していることです。今では一般的になった電子カルテも開設時から採用しており、診療科をまたいでの連携がしやすく、患者さんに迅速で最適なケアが提供できるようにしています。
診療について、治療について、入院について、退院後の生活についてなど、患者さんはもちろんそのご家族が心配や疑問、不安を持たれることがあると思います。私達はできるだけそういったことを払拭して治療に望んでいただけるように、「総合サポートセンター」を設けています。事前の予約は必要ありませんし、どんなことでも気軽にご相談いただければと思います。「総合サポートセンター」だけでなく、直接患者さんと接する各科のスタッフも、患者さんはもちろんそのご家族様ともきめ細やかなコミュニケーションをとっていくことを心がけています。
当院の規模となると患者さんの数も多いですし、緊急対応などもあるため、予約をいただいていてもお待たせしてしまうこともあります。そのために「二人主治医制」をとることで、患者さんには必要な時に必要な医療を受けていただきたいと思っています。「二人主治医性」とは当院とかかりつけ医とが連携し、その必要性に合わせてケアをしていくという考え方です。当院でなくてもできるケアについては、対応の早さや患者さんのことをよくわかっているかかりつけ医の先生にケアしていただくのがベストだと考えます。次回からはかかりつけ医の先生に診ていただきましょうとお話すると、まれに不安に思われる患者さんもいるのですが、実はDr to Drという制度を通して、かかりつけ医の先生から直接当院に連絡がとれる体制になっているので安心していただければと思います。小さな不安も当院だとすぐにお聞きすることができませんが、かかりつけ医の先生であれば気になったときに相談することができますし、かかりつけ医の先生のご判断で必要だということであれば、当院でケアさせていただくことができます。是非、「二人主治医性」のメリットである必要な時に必要なケアを受けられることを知っていただき、かかりつけ医との連携体制にご理解いただければと思っています。
当院では、24時間体制の二次救急医療を行っていたり、遺伝子解析技術を使った臨床遺伝・ゲノム医療センターを有しており診療科の枠を超えた最先端の治療なども行っています。当院でしかできない治療をお待ちの患者さんに素早く対応するためにも、地域医療との連携は欠かすことはできません。また都筑区を含め近隣の区で65歳以上の人口が増加しており、今後在宅医療の必要性が高まってくることが予測できています。だからこそ、地域との連携の強化に努め、地域の皆様の治療や健康をしっかりとサポートできるよう尽力してまいります。
※上記記事は2024年8月に取材したものです。
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