曽我 恭司 院長(そがこどもクリニック)のインタビュー

そがこどもクリニック 曽我 恭司 院長

そがこどもクリニック 曽我 恭司 院長 TAKASHI SOGA

ホスピタリティを原点として医師に

両親が看護師で、私は医療従事者の大変さを環境として実感しながら育ちましたが、特にホスピタリティという点で、両親の姿勢に影響を受け、医師を目指すようになりました。心が通い合う、手厚いおもてなしというのがホスピタリティという語の意味ですが、人を助けたいという想いで行う看護に欠かせないエッセンスであり、医療を施して命を救う医師にとっても、なおさら大切な姿勢がそこにあると思っています。どうしましたか?と尋ねて患者さんをお迎えする気持ちをいつも忘れず診療にあたっております。
昭和大学北部病院が2001年に開院し、以来18年間スタッフとして働き、専門の小児循環器疾患のお子さんをはじめ病棟医長として、さまざまな分野の疾患を持つお子さんの診療を行ってまいりましたが、この度その経験を活かし、昭和大学に近いこの地で「そがこどもクリニック」を開院させていただくことになりました。
大学病院での診療は、最新設備と先進技術を提供できる利点がある反面、担当医師の変更や混雑で思うように時間をとれない事情などもあり、もっと患者さんと心を通わせることができたらと長い間思っておりました。
開院によって、患者さんおひとりお一人にホスピタリティを実践できる環境となったことを大変嬉しく思っていますので、心配事は何でもお話ししにご来院して頂けると嬉しいです。

そがこどもクリニックでできること

専門は小児循環器ですが、大学病院では病棟の医長として、どんな患者さんであっても目の前の患者さんの診療に当たる毎日を送ってまいりました。専門分野でもそれ以外でも、総合的な判断をすることが大切ですから、そがこどもクリニックでも、専門に関わらず患者さんを総合的に診療することを方針としております。まずは、お子さんやお母さんご自身が、今気になっていることを気軽にお話し頂いて、それにお答えするという形で、問題を解決するヒントだったり、困った状態を和らげる方法だったり、総合的な解決の糸口やいろいろな専門分野への入り口としてもご利用いただければ幸いです。
また、チョットしたことでも、ご心配の都度、気軽にお立ち寄り頂けるのが地域クリニックの利点ですので、様態が変わりやすい小さなお子さんも、ご遠慮なくご相談頂けたらと思います。

心疾患ではないですよ、と診断できるのも専門医

もちろん心疾患を心配してお子さんを連れて来られるお母さんもいらっしゃいますが、実際に心臓の話をするのは1/10ぐらいの確率です。心臓の病気をいち早く見つけることができるのも専門医ですが、心疾患ではないですよ、と診断できるのも専門医の役割ですから、安心して頂くための診療とも思っています。心疾患には、先天性心疾患、不整脈、心筋症といって、心臓の筋力が少し変わってしまうというような病気があります。先天性疾患は、お母さんのお腹の中にいる時点で既に分かることがあり、多くは検診で見つかったりしますが、一般的には、心疾患特有の顕著なしるしと言える日常的な症状はあまりありません。例えば泣きが弱い、手足が冷たい、ミルクを飲まない、お兄ちゃんお姉ちゃんに比べるとおとなしい、そんなことで見つけることもありますが、それだけで心疾患と判断できる事ではありません。
頭が痛い時には最悪の場合脳腫瘍じゃないか、という心配をするのと同じようにミルクを飲まない、体重が増えないと言った時に、心臓の可能性を考えてみることができます。調べて心臓じゃないですよという結論が出れば、そこからまた、ではどうしていきましょうかということで、相談して、ご一緒に問題解決に取り組んでまいります。

任意の予防注射も強くお勧めします

予防接種に関しましては、お子さんのために定期接種のほかに任意のものもお受けになるよう、お勧めしています。これまでの経験で、予防接種をしておけば良かったと後悔するお母さんの姿を何人も見ているからです。例えば、特に肺炎球菌などは、効果がなくてもやった方がいいですか?とよく相談されるのですが、予防接種の効果には、病気にかかりにくくするという効果と、かかっても重症化しないようにする効果があります。予防接種をしたのに病気になったから効果がなかったのではなくて、予防接種をしないで重症化して入院になるお子さんが毎年いらっしゃいます。
そのようなことから全ての任意予防接種をおススメしたいのですが、例えば生まれたばかりのお子さんが百日咳になると、ひどく重症化する場合があります。今海外では、妊婦さんに注射を打つという方法があって、特に新生児に対しては家族全体で気遣ってあげなければならないという流れになりつつありますので、迷われているお母さんには、そうした情報もお話しできればと思っています。
定期接種に任意のワクチンも含めますと、かなりな数の予防接種を行うことになり、それぞれ標準となる接種期間もありますので、スケジュール管理が大変です。ご希望があればスケジュール調整も致しますので、お気軽にご相談ください。

これから受診される患者さんへ

そがこどもクリニックは、センター南駅直結で6番出口を出ていただいて、エスカレーター・エレベーターで上がった4階の医療モール内にあります。天候の悪い日や寒い季節でも、お子さんとお母さんの負担を最小限でご来院いただくことができ、モール内の廊下にはプロジェクションマッピングなどもあり、お子さんに楽しいイメージをお持ち頂けるよう工夫されています。駐車場は300台以上の駐車スペースがありますので、ご利用の場合には、駐車券のご利用サービスを受付でご相談ください。
初診日は保険証をお持ち頂き、お子さんのご様子で気になる点などをまとめたメモや、できればスマートフォンの写真や動画などをお持ちいただけると診療がスムーズです。
発疹が出ているように見えたり、動き方が気になるなどの理由で受診をしていただく際に、時間が経って症状が分かりづらくなったり、同じ動きを診察で見ることができなかったりしますので、日ごろから、気になったときには、その場でお子さんの記録を残していただくことをお勧めしています。

※上記記事は2019.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

そがこどもクリニック 曽我 恭司 院長

そがこどもクリニック曽我 恭司 院長 TAKASHI SOGA

そがこどもクリニック 曽我 恭司 院長 TAKASHI SOGA

  • 好きな音楽・アーティスト: フォーク系、吉田拓郎・松山千春
  • 好きな言葉・座右の銘: ケ・セラ・セラ(なるように・・なる)
  • 好きな場所・観光地: 富士山
  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: ドライブ・読書
  • 好きな作家: 司馬遼太郎・池波正太郎
  • 好きな映画: ゴッドファーザー

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