江本 直樹 院長(健湧接骨院)のインタビュー

健湧接骨院 江本 直樹 院長

健湧接骨院 江本 直樹 院長 NAOKI EMOTO

力士引退後、国家資格である柔道整復師免許を取得し川崎市で開業、物件の老朽化の為に移転。2018年11月仲町台に健勇接骨院を開院。隣に健湧堂薬店を併設

力士から接骨院の院長への転身

中学相撲の全国大会に出場したときにスカウトされて、出羽海部屋へ入門し力士になりました。鷲羽山の弟子となり、鷲の一字を貰い四股名は鷲の海といいました、ある時に大怪我をしてしまい、大した治療もせず無理に出場した為、庇って投げられた時に腰を打って立てなくなってしまいました。左足の麻痺があったのですが運良く神経が一時的な麻痺で済んだ為、そこからリハビリをして復帰ができました。しかし、やはりケガの際に色々と膝の靭帯もやられてしまったのか、膝に力が入らなくなり引退となってしまいました。ここまでかなと考えたときに、勝つ為に怪我ばかりする毎日よりも、今度は逆の立場でケガした人を治す方が性に合っているのではないかと思うように。何事も勝負事はそうなんですけれど、勝ち続けなければいけません。私は相手を常に蹴落とすというのがどうも苦手で、人を助ける方がいいなと思い初めて、そこがひとつのターニングポイントになりました 。兄や姉が共に接骨院をやっており、力士時代も助けて貰って居たので、私にとっても身近な世界であり、この道を選びました。

施術時間は1時間だとすると、23時間は自己管理

お客様に多いお悩みは、 やはり首・腰・膝です。特に腰周りの不調を訴えられる方も多く、最終的に辿っていくと股関節に行き着いてしまうということが多いです。首の痛みも足首の痛みも股関節が原因の方が多数見受けられます。 時間が経ってしまうとその点がわかりにくくなって、慢性化をしている方が多いのです。原因はどこからくる痛みなのか、ひとつひとつ洗い出していくことが必要になります。慢性化してしまわないようにする為には、施術でアプローチしていくことも大切です。しかし、お客様自身の小さな工夫や自己管理も大切です。施術時間に比べて、お客様が自己管理をする時間の方が圧倒的に長いのですから、日常サポートとして生活環境のアドバイスなどもしています。人間は基本的に通常座っているか、寝ているか、 立っているかの三つの動作しかありませんが、お客様はどの動作に一番負荷がかかっているのかを気付けていないことが多い為、見極めことが必要です。また、負荷のかからない環境を作る際に、ご自身が持っている物を出来る限り使い金銭的な負担がかからない様にしながら工夫で 椅子やテーブルの高さ・クッションの材質などについて変えていくアドバイスなども致します。

漢方薬や漢方茶でお客様の健康をサポート

登録販売者という資格を持っているので、その資格を活かして健湧堂薬店を始めました。主に扱うのは漢方薬や漢方茶などです。施術に通うお客様の相談にのったりしたり、直接薬店に来られた方にも話をしながらおススメをします。メインは漢方薬で、漢方薬を飲み続けるのもいいですが、煎じて飲むお茶の方がおススメかなと私は思っています。 漢方薬はその人のタイミングが命なので、どの状況で飲むかというのが大切です 。タイミングによっては効きが悪くなります。 ここぞという時にそれぞれ種類を変えて飲むのが漢方薬です。 例えば、3日4日なら葛根湯でいいけれど、その後は変えていただかなければ効かなくなります。こうしたタイミングを、いらして下さったお客様にはアドバイスすることができますし、 施術だけでは足りないところを漢方薬や漢方茶を飲むことで補っていただくこともできると思っています。ストレッチやエクササイズなどはなかなか続けられない方におススメの健康サポートです。

共通言語で救急対応できます

施術に通っていただいている方から、突然SOSのお電話をいただくことがあります。30代から40代の一番忙しく仕事盛りの方ですね。出張の時などが多いのですが、出先でやっちゃったんだけど・・・という電話がかかってきます。ちょっと首をひねってしまった、ギックリ腰になりそうだ、というような状態ですが、じゃあ首を前に倒してくださいという時に、人によって様ざまな倒し方があって、私が言ったことをストレートにやってもらえることが意外に少ないです。 首を前にして首を左にしてと言った時に、お互いの間に共通言語があれば、ここをストレッチしてみてくださいよということで簡単に違和感が取れたりすることがあるので、電話で救急対応するには共通言語が必要です。その為には来院してくださっているお客様との日頃の関係づくり が重要だと感じています。 もちろん、電話で対応できても痛みが取れないこともありますから、その場合は近くの医療機関へ行かれるようにアドバイスします。仕事中の休憩時間に電話をいただいて、今さっきやっちゃったんだけど・・・というような相談をされる場合もあり、様子を見ることができる程度であれば、後日なるべく早くいらしていただくようアドバイスすることもあります。

健湧接骨院の目指すところ

これから健湧接骨院が目指して行くところとしては、 これまでケガやお悩みありきで考えられていたかもしれない施術の世界で、健康である日常を維持、サポートしていくことをメインに持っていきたいと思っています。お医者さんは医療の専門家です。専門分野が得意です。接骨院は多様性を重視しているので、その人の多様な生活背景まで見ることができるんですね。そういうところまで見るのが接骨院の役割なのかなと思います。メインとなる日常をどこまで接骨院としてサポートできるかというところです。マーケティング的に 今人気なのは肩こり・腰痛・骨盤矯正かもしれませんが、必要なのはテクニック名ではなく日常をどのように改善出来るのか話をすることです。本当の意味で日常のケアができて、必要であればお医者さんへの連絡を取るというような、ハブ化した接骨院を目指しています。

 

※上記記事は2018年11月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

健湧接骨院 江本 直樹 院長

健湧接骨院江本 直樹 院長 NAOKI EMOTO

健湧接骨院 江本 直樹 院長 NAOKI EMOTO

  • 出身地: 青森生まれ 群馬育ち
  • 趣味・特技: ジビエ・釣り・畑で土いじり
  • 好きな本・愛読書: 自己啓発本・医学書
  • 好きな映画: ハリーポッター
  • 好きな場所: 神社

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