山口 和巳 理事長(スマイル10デンタルクリニック)のインタビュー

スマイル10デンタルクリニック 山口 和巳 理事長

スマイル10デンタルクリニック 山口 和巳 理事長 KAZUMI YAMAGUCHI

この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。

私は、父も母も中学校の教師という家庭で親の背中を見て育ち、子供の頃の私は何の迷いもなく「僕も学校の先生になる!」と言っていました。ところが中学校3年生のときに大きな転機が訪れました。突然父が49歳という若さで他界してしまったのです。原因は脳腫瘍でした。病気一つしたことない元気だった父が急に頭が痛い痛いといって入院し、たったの1ヶ月で亡くなってしまいました。当時の私にはこの突然の現状をなかなか受け入れることができませんでしたが、父親という大きな大きな後ろ盾を失い、子供ながらに何とかしなければと将来のことをよく考えるようになりました。将来なりたい職業を真剣に考えたときに、父が入院している時に多くの医療関係者の方々にお世話になり、やさしく接していただいたことから医療の世界に関心が高まり、たまたま家の近所に母の教え子で歯科医院を開業している方に歯科医師の日常の仕事ぶりを見せてもらったり話を聞いているうちに、「よし僕も歯科医師になろう!」と高校1年生の秋に心に決めました。
『Smile10デンタルクリニック』は、『医療法人SED』の分院としてオープンしました。『SED』は「Smile Esthetic Dentistry」、笑顔を作る歯科医療を目指しています。本院は横須賀にございますが、マイクロスコープを用いたセラミック治療やお子さんの矯正治療で地域の多くの方々に貢献してまいりました。1年ほど前より横須賀と同じように貢献できるエリア、お母さんとお子さんが多い地域をあちこち足を運び探してまいりました。そんな中、ヨツバコさんに声をかけていただき、私どもの「歯科医療を通じて患者様の素敵な笑顔作り」という理念とヨツバコさんの「みなさんのうれしいをお手伝い」という理念がぴったりと一致し、ヨツバコでのオープンを決意しました。
都筑区は、活気あふれる若い方々の街、笑顔にあふれるすばらしいエリアです。この地にご縁をもてたことに心より感謝しています。

診療の際に心掛けていることを教えてください。

一言で言えば、「長持ちする治療」を心掛けています。ところで皆さんは、治療した歯は何年くらい持つものと思われますか? モノにより左右されますが、平均すると6.9年というデータが出ています。「短いな…」とお思いになるでしょうが、治したところというのはまた虫歯になりやすいのです。それはなぜか?被せるにしろ、詰めるにしろ、歯科用のセメントで歯と素材を接着させることになるのですが、そのセメントは口腔内という過酷な環境下の中で、いずれ溶け出してきます。プラークはその溶けた隙間に入り込み、これが虫歯等を再びもたらすのです。

では、治療を終えた良い状態を長く保つには、どうしたら良いのか。 それには、歯を削る面を極力平らにし、素材と歯がミクロの単位で隙間なく"合わさっている"ことが条件になります。私どもは、それを可能にするため、マイクロスコープ(治療用顕微鏡)を使用しています。マイクロスコープは通常の視野に比べ、5~10倍、必要な場合は20倍に拡大して歯を削ったり、歯の根の治療をすることでより精密な治療を可能ならしめます。当院ではこのマイクロスコープを駆使することにより、出来る限り「長持ちする治療」を心掛けています。

セラミックを推奨されているとうかがっていますが?

金属を接着するセメントと、セラミックを接着するセメントの質は異なります。セラミックの場合、高出力のLEDの光を照射することにより、普通のセメントに比べて強力に接着され、かつ、セメント自体を堅くする作用をもたらします。その結果、「セメントが溶け出す」というリスクを大幅に軽減出来るのです。セラミックの特徴とは見た目の良さ。それも確かにメリットなのですが、見た目が良いだけではなく、歯を長持ちさせるために行き着いた素材であるということも言えるのです。私どもはその方に合った治療方法を複数プレゼンテーションさせていただき、患者さまご自身に治療を選択していただいています。その選択が保険診療であれ自由診療であれ、我々が全力を尽くすことに変わりはありませんが、より優れた治療をお望みの方に、それに適う選択肢をご提示することも歯科医師としての重要な仕事だと考えています。

先生にとってのやりがいを教えてください。

ただ単に、黒い虫歯を削って詰める、という仕事であればどうだったでしょう? ひょっとすると、あまり、やりがいを感じていないかもしれませんね。1つ例を紹介しますと、治療をする以前、口を手で覆って笑っておられた方がいました。その方に歯周病の治療を施し、マイクロスコープを使用してセラミックの被せ物を処置しますと、「人前で大きな口を開けて笑えるようになりました」と変化が訪れたのです。私どもの治療を通じ、自分に自信を取り戻せたとしたら、歯科医師としてこれに勝る喜びはありません。
治療という括りだけは終わらない。その先に価値がある。素敵な笑顔を提供し、その方の人生を豊かに彩ることに、私どもはやりがいを見出しています。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。

「歯科医療を通じて10年後も患者様が素敵な笑顔で生活できるお手伝い」をしたい。そんな願いをこめて、『Smile10(スマイルテン)デンタルクリニック』と名づけました。それを可能にするのが、マイクロスコープを用いた高度な歯科医療や、お子さんの歯並びを悪くしないための、0歳からの食育指導になります。また、当クリニックでは今の治療が10年後もその方が笑顔でいられるよう、虫歯予防、歯周疾患予防のための定期的なクリーニングを歯科衛生士専用の個室でお受けいただいています。ぜひご活用ください。
※上記記事は2014.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

スマイル10デンタルクリニック 山口 和巳 理事長

スマイル10デンタルクリニック山口 和巳 理事長 KAZUMI YAMAGUCHI

スマイル10デンタルクリニック 山口 和巳 理事長 KAZUMI YAMAGUCHI

  • 好きな作家: 本田健
  • 好きな映画: パッチ・アダムス
  • 好きな言葉・座右の銘: 人は思った通りの自分になる
  • 好きな音楽: ハワイアン
  • 好きな場所・観光地: 海 / バリ
  • 生年月日: 1963年3月30日
  • 出身地: 神奈川県
  • 血液型: A型
  • 趣味・特技: ゴルフ

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