岸 綾香 院長（あやかデンタルクリニック)のインタビュー

この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。

小、中、高と女子校で育ったという環境や両親の教育方針もあり「これからは女性も一生やっていける仕事を見つけたい」と考えていたところ、浮かんだのが歯医者さんでした。当時私は矯正治療に通っていたんですが、お世話になっていた先生に「歯医者さんの仕事は楽しいですか？」と聞いたところ、「もちろんです」という頼もしい声が返ってきました。比較的手先も器用でしたし、「じゃ、歯医者さんになろう」思ったのが、この道を選んだそもそものきっかけということになります。 歯科医師となったのち、大学院に進学しました。「う蝕制御学」という分野を専門としました。この分野は、「Minimal Intervention 」という概念に基づいて低侵襲のむし歯治療法について追求している分野です。大学で実習をおこなっていた段階でこの分野に興味を引かれ、大学院で研鑽を積みました。 大学院を修了後、一般の歯科医院に勤務し、今年（2014年）になって『あやかデンタルクリニック』を開院するに到りました。北山田は大学2年の時に神奈川県茅ヶ崎市より引っ越してきて今年で13年目になります。もうすっかり地元です。お口の健康のお役に立つことで、少しずつでも地域の皆様にご恩をお返し出来ればと思っています。

クリニックをどのようにご利用いただきたいと思われていますか？

初診の患者さんには、しっかりとお話をお聞きしてから治療を開始していきます。しっかりとお話を聞くのはもちろん、今の状況やその方の背景を知ることが前提としてありますが、私の場合は気がつくと歯科とは関係のないお話をしている事も多いですね（笑）。患者さんは、「こんなことを聞いて良いの？」と躊躇されることもあると思うんですが、私こそとんでもないことを聞いたりしていますから（笑）、それが功をそうして何でもお話ししてくださるように感じています。治療のためというよりも、たくさんお話をして遊びに来るくらいの感覚でいらしていただきたいですね。

『あやかデンタルクリニック』の診療方針と特徴をご紹介ください。

出来る限り削らず・抜かず、なるべく金属を使わない方向で治療を進めています。金属アレルギーはご本人がそうと自覚されないまま症状が続いてるケースが少なくありません。その認識が高まっていることもあってか、当クリニックにおいても金属を外して白い歯を希望される方が増えてきています。ホワイトニングは当院の特徴の1つです。当院では一般的な材料に比べて濃度の低いものを使用していますので、「歯が染みない」というご感想をよくいただいています。私はこのホワイトニングの研究で学位を取得していますので、その良さについて充分に理解して提供をさせていただいています。

歯を健康に保つためのコツを教えていただけますか？

歯が白くなったことで、ご自分の歯への興味が増したという方が多くいらっしゃいます。歯を健康なまま保っていくためには定期的な検診が不可欠であり、ホワイトニングを端緒にして良いサイクルへと向かっていただくことになれば嬉しいですね。また、当クリニックでは月に1回、矯正の専門医をお呼びし、その人その人に応じた治療方法を提案させていただく機会を設けています。歯並びが良くなれば虫歯にもなりにくくなりますし、それがお子さんであれば小さい頃から歯に関心を持つことにもつながっていきます。ホワイトニングであれ矯正であれ、本来の目的にプラス、ご自分の歯への興味を高めることに役立っていければ幸いです。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。

「歯医者さんって怖いところ、痛いところ」というイメージですが、私自身はまったくそういう意識がないんです。小さい頃はそれこそ遊びに行く感覚で通っていた場所で、居心地が良すぎたせいか、すっかり寝入ってしまって先生に余計な手間を掛けさせることになっていました（笑）。皆さんにとっても歯医者さんがそういう存在であるようにというのが私の理想です。悩んでいることがおありでしたら、構えることなくお気軽にご相談ください。楽しみながら一緒に治していきたいですね。また訪問診療には歯科医師になってから今までずっと携わってきました。高齢化が取沙汰される中、今後ますます必要性が高まってくる分野でもありますし、当クリニックにおいても力を傾けていきたいと考えています。お困りの方は是非お気軽にご相談ください。

※上記記事は2014.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。