きぬた 久和 院長(きぬた歯科)のインタビュー

きぬた歯科 きぬた 久和 院長

きぬた歯科 きぬた 久和 院長 HISAKAZU KINUTA

大学卒業後、幅広い症例に携わってスキルを磨く。横浜市都筑区に開業し、一般歯科からインプラントまで、質の高い診療をおこなっている。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

実を言うと本当は医者になりたかったんです。今でも医者になる夢を見ることがあります。「医学部に合格した。おめでとう」って電話が掛かってきて、「良かったね、お父さん」って妻と子供が駆け寄ってくる。でも、医学部で6年勉強してその後にインターンが2年。スタッフを抱えてる状態でどうしたらいいんだろう?って途方に暮れたところで、朝、目が覚めたりするんです(苦笑)。私は小学校1年生の時に髄膜炎という病気を患ったことがありました。医者になりたいと考えたのはそれがあったからですね。髄膜炎というのは本当につらい病気です。激しい頭痛を伴い、首を振るとあまりの痛さに吐いてしまうくらいなんです。それが2週間か3週間も続いたのかな。で、どの病院に行っても「これは風邪ですね」と言われる(苦笑)。両親も困り果てていたところ、ある開業医の先生のが、CTやレントゲンも撮るでもなく、その場で「これは髄膜炎ですね。」と診断をしてくれました。脊髄から水を抜けば治ると。実際、その日治療をしてもらうとこれが一発で治ってしまったんです。大げさではなく、命を救ってもらったようなものだから、「これは医者にならないといけないんじゃないか」と思ったわけです(笑)。
そんなことがあって大学受験に臨むまではそれこそ一生懸命勉強しました。しかし高校卒業時点では医学部に入学出来るという確証は持てずじまいでした。歯医者になろうと考えたのはそれからのことです。
私は生まれつき歯が悪く、歯については色々と苦労をしてきました。それで医学部を諦めたところに歯医者さんという選択肢が生まれたんです。ただね、正直なところ、今でも心残りはあるんですよ。実際に普段は歯科はもちろん医科に関する勉強を重ねてもいます。その時の後悔が歯科医療に対する飽くなき探究心というものに結びついているのかもしれません。

『きぬた歯科』の診療方針についてご説明ください。

歯の治療は、虫歯1本治すにしても様々な方法があります。歯科治療とは、そのあらゆる方法について患者さんに利点・欠点をお話をし、一緒に考えていくというプロセスを経なければなりません。「ウチはこうなんだ」というものを患者さんに押し付けない。それは歯科医療に限らず、今の医療で一番肝心なことだと思っています。もちろん、歯の専門家として、最もベストだと思われる治療法をご提案はします。ですが、それを患者さんが受け入れてくれるかどうかは、私どもがその方にとって信頼に足る歯医者であり、人であるか、ということにかかってくるんです。私たちは必ずその患者様が自分の家族ならどうしたいのか、自問自答してから治療方針を考え始めます。
患者さんとの揺るぎない信頼関係を築き上げていくこと。そこに私を含め、病院全体として全力を傾けています。

『きぬた歯科』のインプラント治療についてお聞かせください。

専門分野としてインプラント治療に力を入れていますが、お知りいただきたいのが、インプラントとは色々なことが土台にあったこその治療ということです。例えば虫歯の治療がそうで、入れ歯、咬み合わせ、歯周病、全てがそうですね。あらゆるものが土台にあってこそのインプラント治療であり、その意味では他の治療を疎かにするということは決してあってはなりません。
インプラントと一口に言いましても、様々なブランドが存在します。あえて申しますが、最近は非常に安価なブランドが流通しています。確かに値段がお安いのは患者さんにとってメリットだとは思いますが、安全性という部分において、疑問のあるものも中にはあるのです。
当院では現在、安全性と信頼性という面で世界で最も評価されているストローマンインプラントを使用しており、付け加えますとこのスイス製のインプラントについては、2012年現在、日本で最も多くの症例を手掛けてもいます。
また、当院ではインプラント治療に際し、最新のインプラント専用CTを2台診断に用いてます。このCTが優れているのは、従来のものに比べより鮮明で正確な撮影が可能な点と、被爆量が極端に少ないということです。インプラントをご希望の方には無料での撮影をおこなっていますので、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。

専門分野に長けた多くの歯科医師が在籍していらっしゃるそうですが?

『きぬた歯科』では私を含め、現在13名の歯科医師が診療を担当しています。このうち、半分以上がすでに8年以上在籍しているベテランの歯科医師となります。歯医者が1つの病院にそれだけ長く勤めるということは中々稀なことなんです。何故なのか?1つには、様々な症例を診ることが出来るということでしょうね。設備と技術があり、「ここでしか見たことがない」という経験を積めるという点。それから、患者さんに対する考え方に共感して、ということもあるかと思います。
多くの歯科医師が思いを1つとして患者さんに当たっているということは、私にとっても誇りであり、スタッフに対しては感謝の気持ちを持っています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

納得のいく歯医者を見つけられるべきだと思います。仮に今通っているところに少しでも納得ができないのであれば、セカンドオピニオンを求め、自分に合った歯医者を見つける勇気を持たれることをお薦めします。その際、頭の片隅に入れておいていただきたいのは、頭ごなしに以前通われていた歯科医院を否定するような歯医者はダメということです。先にお話しましたように、歯の治療には様々な方法がありますから、それを前提とすれば全てを否定することは出来ないはずなんです。自分の意向をなるべく尊重してくれる、聞く耳を持った歯医者を選んでいただきたいですね。

※上記記事は2012.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

きぬた歯科 きぬた 久和 院長

きぬた歯科きぬた 久和 院長 HISAKAZU KINUTA

きぬた歯科 きぬた 久和 院長 HISAKAZU KINUTA

  • 出身地: 栃木県
  • 趣味・特技: スポーツ全般/空手、柔道
  • 好きな本・愛読書: 憂鬱でなければ、仕事じゃない(見城徹、藤田晋)
  • 好きな映画: 古い日本映画
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きな場所・観光地: 横浜

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