神山 一行 院長(港北ニュータウン診療所)のインタビュー

港北ニュータウン診療所 神山 一行 院長

港北ニュータウン診療所 神山 一行 院長 KAZUYUKI KAMIYAMA

院長先生がこの道を志したきっかけをお聞かせください。

子供の頃、母が薬局でパートとして働いていたのですが、その薬局の社長が私をとても可愛がってくださって、よく遊びに行ってたんです。その後、高校入学後、その薬局でアルバイトを始めた時には、将来は薬剤師になりたいと思っていました。そしたら社長に「薬剤師じゃなくて、医者になれ」と言われまして・・・。医療という現場が身近な環境で育ちましたので、ごく自然な流れだったように思いますね。

リハビリテーション科を選んだ理由や開業までの経緯をお聞かせください。

初めは眼科医がいいかなぁと漠然と思っていたのですが、医局の入局説明会に行った時に、ちょっと違和感を感じたんですよ。その時に一緒に説明会に行った友人がリハビリテーション科に興味があるから行ってみようと誘われ、何となく行ってみたんです。そうしたらそのリハビリテーション科の医局には何だか心地よい空気が漂っていて、これは自分に合っているのではと予感がしたんです(笑)。実はその当時リハビリテーション科医が何をやるかさえ全く知らなかったんです(笑)。なので、一からの勉強になりました。医学部ではリハビリテーション科について試験にもほとんど出ないような科目とされてましたし、授業もほんの数時間しかなかったんです。
1998年当時はリハビリテーション科自体があまり知られていませんでしたし、リハビリテーション科のある大学病院も少なかったんです。
しかし実際に初めてみたら、この科が楽しくて仕方なかったんです。病気を診るだけでなく、障害を含めた、患者様の全てを診ることが出来る診療科なんです。実際の生活で何が出来るか、医者としてだけでなく、環境や生活の全てを見る事で何が出来るかを考える事がとても楽しかったですね。

当時から在宅医になろうとも思っていましたので、整形外科、神経内科などにも勤務しましたし、週1回、在宅医のバイトもしてたんです。
その後、クリニックを作るから院長をやってほしいと言われ、葛飾区で2年間訪問医療の医院の院長を経て、その後こちらで開業しました。

院長先生にとって訪問医療の良いところはどんな所ですか?

患者様の生活が見えることですね。診察室で看られることは限られています。患者様の生活している環境が見えるのは治療にもとても役に立つんです。例えば、家に急な階段があったり、寝室が二階だったりすると、ご家族も大変ですよね。実際にお宅へ伺うことで、ベッドをここに置いた方が楽ですよ‥‥とか、ここに手すりをつければトイレには一人で行かれますよ‥など、適切なアドバイスができるんです。

診療の際に心がけていることをお聞かせくだい。

訪問医療は高齢者の患者様も多く、患者様の最後を看取る場合もあるんです。ですので、人生最後の医者が僕でよかったと思ってもらえるような診療が出来るよう常に心がけています。また、患者様本人だけでなく、介護なさっている家族の味方でもありたいと思っています。介護する方が倒れてしまっては困ります。でも皆さんついつい頑張ってしまうんですよ。
老老介護も増えていますし、現実を見れば見るほど厳しいなと思いますね。これからも患者様と家族のサポートをしていきたいと思っています。

最後に患者様達へのメッセージをお願いします。

訪問診療の対象疾患はがん末期や脳梗塞、骨折、認知症など多岐にわたります。当院では様々な疾患に対応をしておりますので、疾患にかかわらず訪問医療を必要と感じた時はとりあえずご相談下さい。
※上記記事は2010.1に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

港北ニュータウン診療所 神山 一行 院長

港北ニュータウン診療所神山 一行 院長 KAZUYUKI KAMIYAMA

港北ニュータウン診療所 神山 一行 院長 KAZUYUKI KAMIYAMA

  • 好きな場所・観光地: 沖縄
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  • 趣味・特技: スキューバダイビング
  • 愛読書・本: Mac Fan
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