亀田 正美 院長(はるくるキッズクリニック)のインタビュー

はるくるキッズクリニック 亀田 正美 院長

はるくるキッズクリニック 亀田 正美 院長 MASAMI KAMEDA

大学卒業後、東京医科歯科大学小児科に入局。小児科医として研鑽を積み、「北山田駅」に開業。

この道を志したきっかけや、小児科を選んだ理由をお聞かせください。

高校生の時に、1つ上の親しい先輩が突然自殺してしまったんです。その時に何もできない自分の無力さを、すごく感じました。それからは常に「人に関わっていける仕事」をしたいと思い続けていました。医学の道に進んだ当時は、外科志望だったのですが、その頃女性の外科医はほとんどおらず、外科を選択することが非常に厳しい時代だったんです。そんなこともあり、思いっきり医療に取り組むことが難しいと感じたのと同時に、小さなかけがえのない命に関わりたいと思うようになっていき、小児科を選択しました。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

顔を見て、目を合わせて診療することですね。患者さんが子供だからといって、ごまかしたり、だましたりせず治療するようにしています。痛い治療を痛くないとごまかしたりせず「ちょっと痛いけど、3秒で終わるよ」ときちんと説明します。一度ごまかすと子供はちゃんと覚えているので、「また痛くないとだまされるのでは?」と信用してもらえなくなりますからね。
小児科は患者さんが子供達なので、本人が症状をうまく説明できないことも多いのですが、親の説明を聞くだけでなく、子供の様子をよく観察し、触診などをしながら原因を探していきます。腹痛でも、お腹のどこが痛いのか、どの程度の痛みなのかをきちんと見極め、間違わないようにしています。

子育て中のママたちへ何かアドバイスがあればお願いします。

一昔前の医学は、抗生物質を多用したり、傷を過度に消毒したりする傾向がありましたが、最近はそうすることの弊害が明らかになってきています。あまり神経質になってクリーンにしすぎなくていいと思うんです。子どもは、転んで擦り傷を作りながら運動能力をあげていきます。そしてさまざまな風邪を引くことによって免疫力が上がっていきます。ママとしての大切な仕事は、子供に風邪をひかせないことより、風邪を引いたとき医者と連携しながら重症化させないように見守ることであると思います。熱が出るのも、咳が出るのも身体にとって必要なことであることが多いのです。症状が軽ければ、必ずしも薬は必要ありません。擦り傷も消毒薬より、まず、水道水でよく洗うことが大事です。

開業に至るまでの経緯や都筑区を選んだ理由をお聞かせください。

大学病院及び、その関連病院で新生児科、小児科に勤務した後、国立小児病院で集中治療科に勤務し、2008年に北山田で開業しました。
私自身も二児の母親ですが、保育所に預けて仕事ができるように実家のある港北区の近くで開業しようとはじめから考えていたんです。
都筑区のお父さんたちはすごく子供の面倒を見ていると思いますね。お父さんが子供を連れて受診される事も多いですし、子供の行事などにも積極的に参加なさっていますね。『会社は大丈夫?』と心配になることもありますが(笑)、子供たちにとってはとてもいいことですね。

最後に今後の展望や患者さんへのメッセージをお願いします。

できるだけ患者さんのニーズに答えていきたいと思い、定期的にアンケートなどを行っています。また、「ベッビーマッサージ」や「ママのための禁煙外来」なども行っていく予定ですので、ぜひご参加ください。

私自身も同じ子育てママとして、患者さんを、そしてお母さんたちを、サポートしていきたいと思っています。不安な事や知りたい事など、お気軽にご相談にいたしてください。
最後に、的確な診断と治療そして丁寧な説明に勤め、わが子といる毎日を春が来たような暖かな幸せを感じて過ごす、そんな母と子の姿を、私は医師として支えていきたいと思っています。そんな思いを込めて「はるくるキッズクリニック」と名付けました。

※上記記事は2009.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

はるくるキッズクリニック 亀田 正美 院長

はるくるキッズクリニック亀田 正美 院長 MASAMI KAMEDA

はるくるキッズクリニック 亀田 正美 院長 MASAMI KAMEDA

  • 愛読書: 「月刊宝島」~「のだめカンタービレ」まで
  • 好きな映画: LEON
  • 好きな音楽: 洋楽のジャズ、クラシック、ポップス
  • 好きな場所: 長野県上高地
  • 生年月日: 1968年9月30日
  • 出身地: 神奈川県
  • 血液型: A型
  • 趣味: 鉢植え、ガーデニング

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