古瀬 花 オーナースタイリスト（Umineko美容室)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

オシャレやファッションが好きでしたから、それを活かせる道というのがまず最初でした。それに加え、美容師という職種の持つクリエイティブな面が後押しをしたという感じですね。私の父は尺八の先生をしていて、私も3歳から高校3年生までずっと琴を習っていました。父には「いつか娘と一緒に舞台に・・・」という気持ちもあったようなのですが、私自身は、それで身を立てるという気持ちは持っていませんでした。それをやっと言い出せたのが美容師になると決めてからのことで。父からすれば青天の霹靂だったのかもしれないと思っています（苦笑）。

専門学校を卒業後、いくつかのお店でお世話になったのですが、原宿にあるお店では様々な経験をさせていただきました。美容専門雑誌でヘアメイクを担当したり、ヘアーショーコンテストに参加させてもらったり。そこで培ってきた経験がいまのベースとなっています。
その後、『長野プリズム・・・co』の立ち上げに参加し、今年（2011年）の8月、ここ都筑区に『Umineko美容室』をオープン致しました。皆様に愛される、暖かみのあるお店にしていきたいと思っております。

『Umineko美容室』の方針についてお聞かせください。

当店では『パーマコース』や『カラーコース』などのコースメニューをご用意しています。美容室のメニューって、あれやこれ、と付け加えていくうちに値段が高くなるということもありますし、そもそも「どれを選んだら良いのか？」お客様自身も判断しづらいと思うんです。当店のコースメニューはこういった点に配慮し、必要なものを組み込むことで、お値段的にもお得なセットメニューとなっています。
もちろん施術前にはどのような順序で進んでいくのか、何をどう使うのかといったことは丁寧にご説明するようにしています。お客様にご安心いただき、納得していただいた上で施術に入るように心掛けています。
スタッフ達にもそうした姿勢で臨んでもらうよう指導はしていますが、より「お客さん目線」での対応を促進するため、外部の方を招いて月に1度、講習会なども開いています。
自分たちの範囲ではどうしても目線が美容師に近いものとなってしまいます。美容師はとかく視野が狭くなりやすいものですので、外からの風を取り入れ、より良いサービスをお客様に提供するべく努力を続けてまいりたいと考えております。

サスーンカットなど、美容の技術は磨いてきたつもりですが、改めて体系的に学ぶことで得るものがあるのではと考え、この資格を取得するに到りました。
絶えず技術の更新に努め、美容の専門家としての見地とひとりの女性としての見地、その両方をミックスしてより良いサービスを提供していきたいと考えております。

女性に配慮したメニューについてお聞かせください。

店内はベビーカーを隣に置いて施術をおこなえるよう、あらかじめ広めのスペースをとってあります。また、カーテンで仕切ることで半個室のようにしつられることも出来ますので、お子様連れのお母さん達もお気軽にお越しいただければと思います。他のお客様と一緒に待ち時間を過ごすことが子育て中の方には負担だったりするんですよね。当店ではノンカフェインのドリンクサービスや背もたれのクッションとともに、時間にも配慮したマタニティメニューをご用意しております。

以前、私は軽井沢のお店に勤めていたとき、ブライダルの方のご利用が多くございました。その時、お客様に伺ったのが、「お式の前、美容室に定期的に通うのに、その度予約をし、メニューを決めてというのは・・・」ということでした。そこで段階を踏まえたプランを最初に全て決めていただくのが当店のブライダルメニューです。
お客様のそのとき、そのときのご希望とご都合に合わせて細かな対応をしてまいりたいと考えております。全ての女性にご満足いただけ、安心してご来店いただけるお店を目指していまいります。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

『Umineko』とは“うみねこ”（海猫）。日本語なんです。大好きなイラストレーターの方からヒントを得て、無断で拝借しました（笑）。当初、英語やフランス語の格好良い名前を考えた時期もあっったのですが、それでは私のイメージするお店とかけ離れてしまうという感じがしたんです。すぐに覚えてもらえて、聞くだけで愛着を持っていただけるような名前をと考えて、この店名に行き着きました。春の日だまりのように、気軽にお店に寄っていただけるような暖かいお店にしていきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。

※上記記事は2011.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。