インタビュー/横浜バイカルチャラルクラブYBC

横浜バイカルチャラルクラブYBC ALEX BATTEN DIRECTOR

横浜バイカルチャラルクラブYBCALEX BATTEN DIRECTOR

CAREER

母が学校教師という家庭に育ち、大学時代に幼児教育の分野に進むことを決意。大学4年生のときに来日し、新潟県で小学生に向けた英語教育に携わる。その後、都内のインターナショナルスクールに勤務する傍ら、イギリスの大学院に入学。日英を往復する中で、さまざまな国の教育スタイルに触れる。2019年に『キッズフォレグループ』の一員となり、現在に至る。(横浜市営地下鉄ブルーライン「センター北駅」より徒歩3分)

これからの時代を担う子どもたちのために

『横浜バイカルチャラルクラブ(YBC)』では、基本的に「英語」を使ってレッスンを行います。子どもたちには活動時間中、英語を使って話し・体を動かし・考えてもらいます。私はアメリカ人ですし、もう一人のスタッフも英語を話します。そのため、子どもたちとの会話は自然と英語になるわけですが、「英語を教える」ことが本来の目的ではありません。

これからの時代を担う子どもたちに必要なのは、イントネーションなどを含めて「キレイな英語」を話すことではなく、「英検○級を持っています」といった資格でもありません。日本とは異なる文化の中で育ち、日本語ではない言葉を話し、日本人的な思想を持たない、いわゆる「外国人」の存在を理解し、尊重できるような土台づくりといいますか。将来、お隣同士で暮らすかもしれない「外国人」と共に生きて行くための能力を身につけてもらうことが、このクラブの大きな目的です。

子どもの頃の経験が将来の可能性を広げる

私は大学4年生のときに来日し、最初は雪深い新潟県で小学生の英語教育に携わっていました。その後、都内のインターナショナルスクールに勤務するのと並行してイギリスの大学院にも学び、さまざまな国の教育スタイルに触れました。これまで長く日本で暮らしてきて、私は日本の文化も日本の人も大好きになりました。しかし、日本は島国ということもあり、自国の文化の素晴らしさや他の国々の文化をきちんと理解している人が少ないように思います。日本人として日本のよさを知る一方で、世界にはいろいろな国や文化があり、いろいろな意見や考えを持つ人がいるということを知ってもらいたい…。子どもたちに「文化」を教える必要性を感じたことが、『横浜バイカルチャラルクラブ(YBC)』の原点でした。

YBCは、小学1年生から6年生のお子さんであれば誰でも参加できます。1年生も6年生も一緒になって、同じプログラムで活動します。世界にはいろいろな人種や民族が存在しているように、このクラブにもいろいろな年齢や性格のお子さんがいます。年上の子が下の子をサポートすることがあったり、下の子がお兄さんやお姉さんに憧れを抱いたり…。そうした生活の中で人は成長していくものですし、たくさんの人に出会いたくさんの経験をすることにより、自らの考え方や将来的な可能性の幅が広がっていくのです。

日本の文化・世界の文化を学ぶプログラム

『横浜バイカルチャラルクラブ(YBC)』では、毎週さまざまな題材を取り上げて活動しています。科学や文化、アートや音楽などのほか、子どもたちに思いっきり体を動かしてもらう日もあります。年度初めにおおよその年間スケジュールを決めておき、その時々の状況に合わせて曜日ごとのプログラムを決定する、というイメージでしょうか。時には公園を歩いてみたり、博物館に出かけて行ったりして、子どもたちの理解がより深まるような工夫をしています。活動中の会話は英語が基本となりますが、スポーツや歴史についてお話いただくスペシャルゲストがいらしたときは、日本語中心になることが多いでしょうか。

いずれにしても、すべての活動のベースにあるのは、自国の文化と他国の文化の違い・素晴らしさを知ってほしいという願いです。例えば日本の文化については、アメリカ人の私から見て興味深い点について話し、子どもたちの反応をみて自分たちの国のことをどれくらい分かっているかを把握します。もしも理解が足りないと思えば、次回の活動で博物館に足を運んでみたり、公園に咲く花を見に行ったり…。こんな風に、さまざまな角度から子どもたちの理解を深めるようにしています。将来的には一方通行の学びではなく「これがやりたい!」「これを知りたい!」という子どもたちのリクエストにも応えていきたいと考えています。

考える・伝える・描く…、多角的な学びをサポート

子どもたちは朝から学校に行って、放課後こちらへ来ますから、疲れから集中力が無くなってしまうケースも少なくありません。そのため、頭を切り替えてもらうためにも最初の5~10分はウォーミングアップ・タイムとして、楽しく体を動かせるゲームをしています。私たちが英語で伝える「色」を聞きとって探し、その色のボールを持ってゴールへ走ったり…。毎回、頭も体もリフレッシュできるようなゲームを用意しています。

その後の活動時間では、子どもたち自身に考えさせることを大事にしています。こちらから全ての情報を与えるのではなく、「これは何か?」「何のためのものか?」といったことを考えたり・調べたり・話し合ってもらったりしています。例えば以前、世界の「ダンス」について紹介したときは、子どもたちにビデオを見た印象を聞いた後、何のために踊っているのか?日本の踊りとはどう違うか?など意見を求めました。そして、最終的には一人ひとりが考えた衣装を絵に描いてもらいました。まずは自分の頭で考え、自分の意見を仲間に伝え、さらに自分が考えたものを紙に描いてみる…。さまざまな角度から学習することで、より理解が深まるものです。また、最近の研究では、「紙にかくと知識がより定着する」ことが分かっており、私たちも「絵を描く」という作業を積極的に取り入れています。

地域の皆様へメッセージ

『横浜バイカルチャラルクラブ(YBC)』は単なる英会話教室ではなく、アート教室でもなく…、少々分かりづらい印象があるかもしれません(笑)。しかし、これからの時代を生きる子どもたちにとって、必要なスキルを身につけられる場所であることは確かです。少子化が進む日本では、介護・農業・工業などさまざまな分野で外国人労働者が必要とされています。これから先、外国人とお隣同士になるかもしれませんし、子ども同士が同級生になるかもしれません。自分自身のアイデンティティを大事にし、日本のよさを理解しつつ、同じように相手のことを理解し尊重できる人。異なる文化に育った人々と共に暮らし、お互いを理解し合い、何かあったときは力を合わせて課題を解決できる人。ご自分のお子さんが「そんな人になってほしい」とお考えなら、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。

横浜バイカルチャラルクラブYBC ALEX BATTEN DIRECTOR

横浜バイカルチャラルクラブYBC ALEX BATTEN DIRECTOR

横浜バイカルチャラルクラブYBC ALEX BATTEN DIRECTOR ALEX BATTEN DIRECTOR

  • 好きなアーティスト: Flatland Cavalry
  • 好きな観光地: 上高地、北アルプス
  • 出身地: ボストン(米)
  • 趣味: 山登り、ファッション
  • 好きな本: ノンフィクション
  • 好きな映画: 『2001年宇宙の旅』

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