関山 隆一  もあな保育園 理事長(NPO法人 もあなキッズ自然楽校)のインタビュー

NPO法人 もあなキッズ自然楽校 関山 隆一  もあな保育園 理事長

NPO法人 もあなキッズ自然楽校 関山 隆一  もあな保育園 理事長 SEKIYAMA RYUITI

学校の活動内容と、このような学校を開校した理由をお聞かせください。

もあなキッズ自然楽校は、子どもたちに「自然体験を主とした学校外教室」を提供するNPOです。 横浜市都筑区を中心に活動を展開しており、毎週・毎月のプログラムでは、木登り・クラフト・農園体験・里山散策など、また季節ごとのキャンプではカヌー・スノーケリング・スキー・火おこし・食事づくりなど、誰にでも取り組めるものからチャレンジしがいのあるものまで、様々な内容のプログラムをご用意しています。
これらの体験を通じて、社会性を持ち、創意工夫と行動ができる ”未来を創る” 子どもたちを育成する ことが、もあなキッズ自然楽校のゴールです!

コンセプトやモットーの他に、指導方法を少しお聞かせください。

コンセプトは【1】自分を創ろう。【2】社会を創ろう。【3】世界を創ろう。の三つになります。今日、いじめ、自殺、学級崩壊、ますます子どもの生活環境が問われる中、子供達が安心して遊び・学び・豊かに成長できる『場』が求められています。自然体験を通じて、五感を使い想像力を働かせることは、自然を理解し尊ぶ『こころ』を育みます。子どもが大人へと成長していく過程で、このことがとても重要であると私達は考えています。
また、自然を尊ぶ『こころ』は環境や他者への思いやりにつながります。物質的資源が溢れかえる現在の生活環境を、よりよい方向へと導くための第一歩として、地域社会の財産である子どもたちに環境の持つ意味をよりリアルに伝えたいと考えています。

指導方法として特徴てきなこととしては、安全管理の考え方についてです。
遊ぶ前に危険なことがあれば一度だけ伝えます。
もちろん随時安全確認はしていますが、大人が必要以上の指示は出しません。そうすることで子供達が自分で考え段々と色々なことが出来る様になっていくのです。
当校のプログラムを継続しているお子さんは、半年位で変化がおきてきますね。
「冒険教育」(自然の中での不自由な体験、皆との達成感を共有など)を続けていく内に、非常にメンタル面で強くなっていくのを感じます。
また親御さん達もそんなお子さんを見て、ご自分の考え方が変わってくるのが分かると思いますよ。

印象に残った出来事や今後の予定についてお聞かせください。

野外体験の後、絵を描いてもらうことがあるのですが、ある小学生1年生のお子さんは特にこちらから指定したわけではないのですが、環境問題に対しての絵を描いていました。自分で体験したことが環境問題に対する思いにつながり、絵に描くという行動につながっていったのだとわかり、とても印象的でした。1960年代に環境問題を告発した生物学者「レイチェル・カーソン氏」が『知ることは体験することの半分にも満たない』と言っていましたが、正にそれを実感した瞬間でしたね。

今後は人数を少人数制にしてプログラムの回数をもっと増やし、更に質の高いものを作っていければと考えています。また、安全面にも考慮して20名のお子さんに対して、スタッフは最低4名体制という、通常よりも大目の人数で見守っていきたいと思っています。
1回の野外活動に参加する人数が多いと出来ないことでも、少人数制(多くても20名)にすることで、子供達に一体感が生まれ個々の変化が見え易くなってきます。

様々な活動内容があるようですが、具体的にお聞かせください。

もあなキッズ自然楽校の活動は、それぞれ特色を持った『放課後キッズ』『海山キッズ』『冒険キャンプ』の三つのプログラムで構成されています。 【放課後キッズ】 は子どもの居場所つくりのため「自然の中で遊ぼう!」をテーマに平日の夕方(放課後の時間帯)に実施しているプログラムです。
ネイチャーゲームや急坂のぼり、木登り、農園体験、たき火などをして元気に外で遊びまくっています。寒さ暑さに負けず笑顔で走って遊ぶ子どもたちが印象的です。
毎週木曜日だけの特典として、もあなキッズ自然楽校のテーマの一つ“Go Outward Bound !”にそって、海外経験豊富なスタッフによる 英語プログラム も実施しています。
無料体験もありますので、ぜひ一度遊びに来て下さい!

【海山キッズ】は、横浜の子どもたちに海や山の自然を身近な存在に感じてもらい、神奈川県周辺の海や山のフィールドを使い元気な子どもたちを育成していく毎月2回、週末に開催しているプログラムです。

横浜市営地下鉄センター北駅から出発し、日帰りで里山散策・ビーチ散策・カヌー体験・トレッキング・木登り・クラフト・環境ワークショップなどを行います。初めて一人で参加する子どもも、みんなで楽しむ体を使ったゲームを通じて、お友達をつくってますよ!
子どもたちは海や山の自然の中で思いっきり遊ぶなかで、自分たち以外の生きものと自分たち人間のこと、仲間がいることの大切さ、そして自然の大切さを頭ではなく、からだ全体で感じます。

【冒険キャンプ】は毎回、かなりの人気ですぐに定員となってしまう季節ごとの泊まりのキャンプです。
春夏秋冬それぞれの季節ならではのカヌー・スノーケリング・波遊び・雪遊び・クロスカントリースキー・スキー・登山などのチャレンジしがいのある内容から、火おこし・食事づくり・星空観察などの誰にでも取り組める様々な内容を盛り込んでいます!
自然体験初心者向けから上級者向けのチャレンジングなものまで、様々な内容の活動がありますので、誰でも参加のチャンスがあります。

最後に今後参加希望の皆様にメッセージをお願いします。

幼少期はとにかく遊びも真剣に、色々なことを体験させてあげることが重要だと思います。新しいことにチャレンジをすることで、自分で判断することが出来る様になり「出来た」という達成感が生まれてきます。将来的に子供達には日本の中のみならず海外にも目を向けられる様になってほしいと思っています。きっと未知の世界を知ることにより何かが見えてくるはずです(アウトワードバウンドといいます)。

最近の傾向としては、親御さんが我が子を過小評価している所がみうけられます。実際にやらせてみると出来る子がほとんどなんですよ。私自身、子供の潜在能力の高さには常に驚かされる毎日なんです。
「自然というフィールドで次のハードルを目指し、可能性を信じてひきのばしてあげる」これからもそんなお手伝いが出来ればとスタッフ一同願っております。

プログラムについてご心配な点がありましたら、何でも相談いただければと思います。ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております。

NPO法人 もあなキッズ自然楽校 関山 隆一  もあな保育園 理事長

NPO法人 もあなキッズ自然楽校関山 隆一  もあな保育園 理事長 SEKIYAMA RYUITI

NPO法人 もあなキッズ自然楽校 関山 隆一  もあな保育園 理事長 SEKIYAMA RYUITI

  • 愛読書: 長い旅の途上(星野道夫 著書)
  • 好きな映画: グラン・ブルー
  • 好きな言葉・座右の銘: 前へ
  • 好きな音楽: ジャズ
  • 好きな場所: ニュージーランド、奄美大島
  • 生年月日: 1971年12月8日
  • 出身地: 神奈川県
  • 血液型: B型
  • 趣味・特技: カヌー、英会話

INFORMATION