インタビュー/ステップワンつづきカルチャーセンター

ステップワンつづきカルチャーセンター 横張 寿希 代表

ステップワンつづきカルチャーセンター 横張 寿希 代表 MARIKO HIRATA

2021年4月1日開校。「非認知能力」に着目した新しいスタイルの学童保育がスタート(横浜市営地下鉄「北山田駅」より徒歩2分)。

将来を担う子ども達を見守り育てていきたい

学生時代は政治経済を専攻していました。これからの日本の将来を色々と考えた末に、子ども達の教育に力を入れることが一番重要との結論にいたりました。当初は小学校であったり、「学校」という単位を視野に入れていましたが、岡山大学准教授の中山芳一とお話しさせていただく中で、子ども達にアプローチする上で学童保育がもっとも有効だと気付かされたのです。学童保育は多くの方がご利用されています。そこでこそ、私たちが志向する教育が生きると考えたのですね。

そこで参考にしたのが、デンマークの教育方針でした。弊社の名前の由来でもありますけども、デンマークでは教育に携わる人々はみな、「ペタゴー」と言われる国家資格を取得しています。「ペタゴー」では、1人ひとりの個性を見抜き、それに見合ったケアをするという思想が貫かれています。とかく日本では、テストの点数であったり、集団行動がうまくできるかどうかによって評価が決まってしまう風があります。その枠から外れてしまった子は、良い子とは見られないんですね。しかし例えば、落ち着きのない子は、何にでも興味を持ってチャレンジできる子と見ることができます。見方を変えれば、短所だけではなく長所をどの子も持っているわけです。1つの型にはめて見るのではなく、1人ひとりの個性を尊重し、「大丈夫」と言ってあげられる場所を目指していきます。

短所ではなく、長所を見つけて伸ばしていく

当スクールでは、「非認知能力」という観点からお子様を見ていきます。「非認知能力」に対して、「認知能力」があります。「認知能力」とは、IQ(知能指数)のようにテストで測ったり数値化できるもので、それに対し、「非認知能力」とは数値化できる能力以外のものを広く指す言葉です。

OECD(経済協力開発機構)の定義で「非認知能力」は3つ分類されます。まず1つは、自分と向き合う力。自制心や忍耐力といった言葉に置き換えられる能力ですね。そしてもう1つが社会性。コミュニケーションや協調性など、社会で生きていくために必要不可欠な要素です。そして最後にあるのが、自分を高める力。意欲や向上心など、目標に向かって頑張れる力を指し、この3つが「非認知能力」と言われています。

この3つの能力には表裏一体な面があります。先にあげた例に重なるようですが、例えば、自分を高めることに意欲的で、どんなことにもチャレンジできる子は、逆にいえば、持続性に乏しく、忍耐力が欠けている面があります。私たちの教育方針では、短所だけを見るのではなく、その裏にある長所に目を向け、3つの能力をバランスよく、その子に合わせて伸ばしていきます。

「非認知能力」を育てていくために

「非認知能力」を伸ばすための基本となるものとして、こちらではデンマーク式カリキュラムを取り入れています。「非認知能力」は、受け身のマインドでは育たないと考えており、ここではすべてを子ども達自身が決めていきます。時間割もそうですし、遊ぶ内容も、お昼を食べる時間も、子ども達が自分達で決めていくのです。そして、子ども達の中で何か対立点があれば、徹底的に会話をして解決を見出していきます。

また子ども達は、今日を振り返る日記をつけることを習慣にしていきます。「今日は楽しかった」で終わらないように、日記をつけることで内面化していくんですね。これは指導に携わるスタッフも同様です。長所と短所の裏返しが見られるような場面があれば、逐一メモをつけていき、適切な声かけをその都度おこなっていくのです。子ども達とスタッフ、双方が認識した成果をアセスメントシートにして親御さんに提出し、目に見えるものとして「非認知能力」を育てていくことになります。

自分自身も、みんなも好きになれるきっかけづくりを

「探求の時間」は、やりたいことを見つけてもらうきっかけづくりです。カルチャーセンターを継承した形となり、以前からあったそろばん教室や書道、絵画教室などは継続していきます。それに加えてスタートするのが色育教室です。色の使い方にはその子の性格が出ますし、その時々の心のありようが現れるという面で、子ども達の成長を見守るのに適しています。少し前まで、ランドセルは女の子は女の子らしくピンクで、という向きがありました。でも、今はそうではないですよね。自分が好きな色を好きでいいし、違う色を好きな子を尊重してあげなければいけません。だれかと比較することで自分を肯定するのではなく、ありのままの自分を認められるようになることで、みんなを愛せる子供になってもらいたいのです。

地域の皆さんにメッセージを

学童保育のスタイルは様々で、向き不向きはどうしても出てきます。当スクールは少人数で長所短所を細かく見ていくというスタイルですが、大人数の中でこそ輝く子もいるでしょう。これまでになかった新しい選択肢を提示していると受け取っていただければ幸いです。1人ひとりの子の個性を尊重する私たちの教育に共感を持っていただける方に届けることができればと思っています。

※上記記事は2021年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

ステップワンつづきカルチャーセンター 横張 寿希 代表

ステップワンつづきカルチャーセンター横張 寿希 代表 MARIKO HIRATA

ステップワンつづきカルチャーセンター 横張 寿希 代表 MARIKO HIRATA

  • 出身地: 岡山県
  • 趣味: 旅行
  • 好きな本: ノンフィクション
  • 座右の銘: 「人事を尽くして天命を待つ」
  • 好きな観光地: 博多

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