ご自身のこれまでの歩みとお仕事の概要についてお聞かせください。
30歳を過ぎるまで、ライブハウスで働きながらずっとバンドをやっていました。そんな生活が変わったのは、やはり子供です。妻から子供が産まれると聞いてパチッとスイッチが入って(笑)、溝の口の楽器屋さんに勤めるようになりました。8年勤めたその会社もヤマハと関係のある会社で、紆余曲折を経て、2009年の初めから現在の会社にお世話になっています。
最初は右も左もわからないまま、いきなりセンター長を任せられまして(苦笑)、毎日ドギマギしてましたね。
4つある教室のスケジュール管理や相互の連絡、連携がスムーズになるようにするのが主な仕事です。また、楽器販売担当者として生徒さんに楽器のご説明や販売も担当しています。
内藤さんが考えられる音楽の魅力についてお聞かせください。
まだ小さい生徒さん自身に自覚はないと思いますが、音楽は一生楽しめるものです。音楽に興味を持ち、音楽の仕組みを理解することで楽しみ方が更に膨らんでいきます。こう弾いたら楽しいんだねとか、音の並び方がこうなってるからこの曲は気持ちいいんだとか。楽器を弾けるようになると、音楽を聴くということに関してもいままでとは別の楽しさが加わってきます。
私自身、これまで生きてきて「音楽があって良かった」と思ったこと、救われたことは1度や2度ではありません。私だけではなく、おそらく皆さんもそういう体験を少なからずなさっておられると思います。その音楽体験の入り口にしていただければ幸いと思っています。
センターの特徴と子供レッスンの具体的な中身についてお聞かせください。
私は北山田ANNEXをはじめ、藤が丘センター、北山田センター、ふれあいの丘センター等の教室を担当していましたが、北山田ANNEXならではの特徴としては、地域性というんでしょうか、バイオリンの個人レッスンを受けていらっしゃる生徒さんが非常に多いということですね。各教室とも駅から近く、交通アクセスが非常に良いかと思います。
音楽教室は個人レッスンとグループレッスンとに大まかに分けられます。個人レッスンは生徒さんのご要望に応じてフレキシブルにレッスンをおこなっています。こんな曲を弾けるようになりたいですとか、この楽譜を使いたいですとか。生徒さんそれぞれのご希望に対応してレッスンを進めるカタチですね。
ヤマハ音楽教室というとやはりグループレッスンということになるかと思います。みんなと一緒に音楽に触れることで協調性が育まれていきますし、お友だち同士が刺激し合うことで大きな成長につながっていきます。一緒に演奏する際に、自分の役割を考えることで責任感も育ってきますね。
「伸びる時期に、伸びる力を、学習能力に合わせて育むこと」。適期教育といいまして、お子さんの成長に合わせたレッスンをおこなっていきます。
具体的な中身ですが、まずは1歳のお子さんを対象とした『おとのおもちゃばこ』コース。
マットの上で親子でスキンシップをとりながら、ゆったりと音楽を聴いて楽しんでもらうコースです。お子さんにとって最初の音楽体験ということになりますね。
2歳になると今度は『赤りんごコース』です。
マットの上で立ち上がって踊ったり、歌ったり。身体全体で音楽を楽しむコースになります。
3歳になると、いよいよ楽器を扱う『おんがくなかよしコース』が始まります。
最初から曲を弾くのではなく、エレクトーンでビームの音やジェットコースターの音を出すことから始まる、音を出すことの楽しさを知ってもらうコースです。
耳が発達し、聴く力が一気に伸びてくるのが4、5歳だと言われています。この時期には先生がピアノで弾いた曲を聴き取って、それを歌ったり演奏したりするレッスンが始まります。聴く力と音楽を自分で表現する力を育てていきます。
教室で開かれているイベント等についてお聞かせください。
2010年春のことになりますが、藤が丘センターで野外イベントをおこないました。箱馬や楽器を引っ張りだしてきて、階段に座布団を並べてステージを作ったんです。生徒さんはもちろん、生徒さんのお友だちや、通りがかりの一般の方までみんなで一緒になって参加していただいて、楽しいイベントになりました。
習っているだけでは子ども達もつまらないと思うんです。披露する機会があることでそれが目標となりますし、モチベーションがあがってレッスンに更に意欲的に打ち込めるようになります。
人前に出て演奏するということは貴重な経験ですし、ずっと記憶に残る大切なものです。 なるべく多くの発表の機会をつくっていきたいと考えています。
最後に地域の皆様へのメッセージをお願いします。
単純に技術だけを教えているつもりはありません。人と人が関わっていくことで生まれる、目に見えない価値を育んでいただければと思っています。ここで顔を会わして、挨拶をして、レッスンをする。レッスンが終わり、さよならと言って家に帰る。「今日はどうだった?」「発表会はいつ?」家族の会話が弾んでいく。
何十年経っても消えない記憶が、その後の人生を歩む中で大事な拠り所になると思うんです。その記憶をつくる時間に私が関われたとしたら、この上なく幸せなことだと思っています。
随時無料体験教室などもおこなっていますので是非、当教室を訪れてみてください。素敵な音楽との出会いの場にしていただければと思っております。
※上記記事は2010.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
ヤマハ北山田ANNEX 内藤 勝幸 センター長 KATSUYUKI NAITO
- 好きな作家: 塩野七生、志賀直哉、武者小路実篤、夏目漱石
- 好きな映画: ヒューマンドラマ(ヨーロッパ系)
- 好きな音楽: UKロック
- 好きな場所: 井の頭公園
- 生年月日: 1965年12月12日
- 出身地: 東京都
- 血液型: AB型
- 趣味・特技: エレキベース